第1回練習ネット句会 選句結果発表！

第1回練習ネット句会、選句頂きましてありがとうございました。
どう発表したらよいか、少し迷っておりましたがとりあえず、こういう形で発表させていただくことにしました。◎特選句も○並選句も同等に一点とし、以下の通りとなりました。下記には満徳さん、高資さんの選句分は含まれておりません。お二人の選句結果は追って別スレにてアップさせていただくことにします。また、投句欄・選句欄に頂いた書き込みも順次オープンにさせていただきますのでご確認のほどよろしくお願いします。句の感想などは下記のコメント欄へお願いいたします。コメントの書き込みは自動承認にしておきます。

≪5点句≫
15 土塊のくろぐろと野は春めきて 歌代美遥
76 紅梅のちひさく育ち浮御堂 谷原恵里子

≪4点句≫
38 花選ぶやうに選べり春ショール 宮野緒幌
40 春ショールふはり飛び出す旅鞄 辻村麻乃

≪3点句≫
6 窓ガラス拭きたる泡も春めけり 宮野緒幌
28 春めくやピンクの砂の砂時計 宮野緒幌
42 春ショール少しは隙のあるやうに 津野利行
43 春ショール口紅色も変えてみる 永山キリ子
44 はつ恋に逢いにゆくから春ショール 俣江美智子
82 白梅や二番目の姉古稀となる 西村楊子

≪2点句≫
13 ハイヒールカツカツコツと春めきぬ 北野和良
19 春めくや実を喰む鳥を隠し撮り 中塚恵美
20 春めきて郵便箱に移転先 歌代美遥
23 春めく日土の匂ひの始球式 牧内登志雄
29 春めくや忘れた杖のまた一つ 宮幸代
34 春ショール裏づけのない恋をする 浦川裕文
51 春ショール移り香仕舞う三回忌 牧内登志雄
53 旅支度母がしのばす春ショール 河本かおり
56 春ショール辷らせしまま交叉点 西村楊子
61 「あ」と咲きて「う」も控へけり梅の枝 西村楊子
65 大人には迷へる自由梅林 宮野緒幌
66 祈願絵馬重なる宮や梅真白 小野寺靖
68 白梅の時の余白に重なりぬ 宮幸代
71 紅梅やはるか彼方の妻の色 川岡末好
75 老木と言へぬ咲きぶり濃紅梅 今村征一
77 枝先に雨をのこして枝垂梅 津野利行
78 魚屋と八百屋のおやじ梅談義 河本かおり
79 盆梅や赤き一輪おおらかに 十河智
87 梅を見て好文亭を上りけり 菊池洋勝

≪1点句≫
2 春めきて天から羽の降りし朝 辻村麻乃
3 春めくや芝に一つの緑あり 中塚恵美
4 春めく日すこし濃き色青インク 牧内登志雄
9 春めくや洗濯物の嵩増えり 菊池洋勝
12 春めくや五分刈りにせし頭撫で 野島正則
16 春めくや半日掛けてジャムを炊く 菊池洋勝
17 萎えかかる足もて歩く春めく日 十河智
22 春めくや銀の匙立つ猫柳 北野和良
33 ウインドに含羞む君の春ショール 牧内登志雄
36 紅花の染めが優しい春ショール 永山キリ子
41 すれ違う眼が値踏みする春ショール 北野和良
45 白髪の首元淡き春ショール 十河智
47 春ショ−ル指輪大きな薬指 熊谷房子
48 春ショール緑十字の旗なびく 野島正則
55 網棚にふわりと残る春ショール 野島正則
57 春ショール直すふりして矢を逸らす 北野和良
62 梅の花宇宙（そら）の氣含みてふふみをり 辻村麻乃
63 足止めを食らはされては梅二月 津野利行
64 黄昏に白梅愈匂ひけり 十河智
67 師匠脱ぐ羽織艶めく夜の梅 谷原恵里子
73 白梅の窓に酢飯の酢を飛ばす 俣江美智子
80 引き返す小路に匂ふ濃紅梅 歌代美遥
81 参道の闇に枝張る軒の梅 辻村麻乃
83 梅ヶ枝に髪とらはれてしまひけり 宮野緒幌
85 真つ直ぐに上向く枝に梅一輪 野島正則
89 飛梅や東に下り匂ひ継ぐ 北野和良

初めてのネット句会だった方もたくさんいらっしゃったと思いますが、みなさんいかがだったでしょうか？
たくさんの投句、そして選句に協力いただきありがとうございました。句や名前の間違い、また自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。

俳句大学ネット句会担当/津野利行