俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第10回ネット句会 選句結果発表!

第10回ネット句会の選句ありがとうございました。
句や名前の間違い、自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。今回も特選句2点、並選句1点として点盛りをさせて頂いた結果でございます。高資さんの点は加えられており、満徳さんの点は入っておりません。満徳さんの選は後日講師選にて。


コメントは、ブログのコメント欄やFacebookで私へのメッセージで頂いておりますが、ブログコメント欄は順次オープンさせて頂きますので、そちらでもご覧いただけますのでお楽しみ頂ければ幸いです。

 


≪12点句≫
53 箱根路の淑気分けゆく襷かな 牧内登志雄

 

≪10点句≫
5 あるだけのおもちや出てくる三ヶ日 井伊辰也

 

≪7点句≫
9 三ヶ日ポストのぞく子背伸びして 遠音

 

≪6点句≫
68 這い這いの尻引き締まる淑気かな 隣安
174 初雀実家の朝の早きかな 野島正則

 

≪5点句≫
75 真白なタオル厠の淑気かな 西村楊子
128 申の字の飛白の光る賀状かな 五島高資
189 初雀喋り尽くして飛立てり 西村楊子

 

≪4点句≫
90 海を出て日は濡れてをり初景色 五島高資
95 ヘラジカの深き足跡初景色 井伊辰也
126 外国に住みて賀状のいつか消え 茂木ひさを
137 抽出しに在る一枚の賀状かな 斎藤信義
148 一族の眉太き顔年賀状 谷原恵理子
149 五年目の仮設の住所賀状受く 熊谷房子

 

≪3点句≫
14 浮世絵は影なき世界三が日 隣安
21 購ひし日記探すや三が日 牧内登志雄
30 三ヶ日日一枚を積み重ね 永田満徳
47 アルプスの白く横たふ淑気かな 山野辺草民
64 はにかみて妻の淑気やうす化粧 桑本栄太郎
89 山稜のあはき茜や初景色 桑本栄太郎
109 鶴亀の着物姿に初景色 渡辺栄
110 湖は仄かに動き初景色 小酒井あゆみ
112 初景色富士を小島に雲の海 渡邉春生
120 禁煙の文字の再び賀状かな 山中みきを
154 人の世の恐る恐るや初雀 津野利行
159 初雀一両電車の駅の空 谷原恵理子
173 初雀気楽に生きて良しと鳴く 蓼科川奈

 

≪2点句≫
32 上州の風吹き止みし三が日 茂木ひさを
34 三世代ほほほアハハの三ケ日 北野和良
37 練乳が空っぽですよ三ヶ日 佐藤日田路
45 死ぬまでは全て余命や淑気満つ 坂上雲
62 にえたぎる南部鉄瓶淑気満つ 野島正則
67 道祖神変はらぬ顔の淑気かな 遠音
77 車椅子押す孫のいて初景色 坂上雲
84 野良猫の車庫に寝転ぶ初景色 津野利行
91 初景色一匹と足止めてをり 遠音
93 ふるさとの屛風なす山初景色 永田満徳
108 野良猫が生き抜いてをり初景色 瓦すずめ
111 繋がらぬものを夢てふ初景色 斎藤信義
115 悪友の字が野太くて賀状かな 瓦すずめ
116 旅果ててこの世に戻る賀状かな 渡邉春生
119 友でいる男女の交はす初便り 関野義高
134 親に似た子のぞろぞろと年賀状 山野辺草民
136 日本よりの賀状幾度も読み返し 井伊辰也
141 芋版画赤き尻出す年賀状 牧内登志雄
142 賀状書く年に数回また会える 大久保俊克
157 玉砂利や影をついばむ初雀 五島高資
160 空青く生まれてきたる初雀 高橋信治
162 逃げるのも逃げぬのもいる初雀 関野義高
163 警策の音に飛び立つ初雀 渡辺栄
180 豹柄のお尻ふりふり初雀 北野和良
185 若者に銃を持たすな初雀 高橋亜紀

 

≪1点句≫
6 三ヶ日酔ひ浦島のごとくなり 加納裕
11 地上へと出る地下鉄や三ヶ日 五島高資
13 お茶の間に寝仏となる三が日 山野辺草民
15 毎日の散歩しながら三ヶ日 大久保俊克
19 検温の度に賀詞述ぶ三ヶ日 坂上雲
20 白線と火薬の匂い三ヶ日 小酒井あゆみ
22 三門に国旗揺れをり三ヶ日 蓼科川奈
26 朝寝して朝湯朝酒三ヶ日 野島正則
35 三日はや納豆飯とわかめ汁 熊谷房子
36 三ケ日夢まぼろしと過ぎりけり 清水憲一
38 三ケ日父無き荘にアロエ咲く 碩真由美
41 洗顔の水の透明淑気満つ 村上ヤチ代
44 清らかな闇の中なる淑気かな 斎藤信義
52 淑気満つ諏訪の湖面に鳥一羽 渡辺栄
54 首都高の間に間に光り落つ淑気 津野利行
55 日の出待つ浜広々と淑気かな 十河智
57 爆音のなき沖縄や淑気満つ 渡邉春生
58 淑気満つ赤備え攻む古戦場 手塚偉智朗
59 椀底に残る金粉淑気満つ 井伊辰也
61 淑気満つ道ゆく人の顔(かんばせ)も 高橋亜紀
63 橋渡る淑気に流れ川の音 高橋信治
69 淑気満ち砂紋きわだつ古都の庭 蓼科川奈
70 狭庭には狭庭の淑気満たしをり 永田満徳
72 鐘が鳴る初めて聞こえる淑気かな 大久保俊克
74 かはたれの竹林の道淑気満つ 茂木ひさを
79 初景色旧き燈台上りたり 牧内登志雄
94 初景色凛々しき音の徹りけり 加納裕
107 初景色キリコの作に迷ひ込む 山岸八萬星
113 五回目の干支迎ひけり初景色 檜鼻鬼旬
114 松林の姿勢正せり初景色 山野辺草民
117 七度目の母の干支ある賀状 野島正則
121 賀状来て心の隅に地平線 高橋信治
122 一句添え友に無沙汰の年賀状 手塚偉智朗
123 賀状なき年の始めの頼りなさ 蓼科川奈
129 賀状来て彼の人とまた繋りぬ 西村楊子
135 文字だけのバンカラ友の賀状読み 渡辺栄
138 念願の家族写真の年賀状 村上ヤチ代
145 年々と賀状持つ手がとほざかり 加納裕
147 おもひ出をさらりと浮かべ賀状見る 桑本栄太郎
153 ねぶれども伍拾弐円や初雀 伊藤衒叟
155 園はまだお休みですよ初雀 山中みきを
168 足跡を見つけしは姉初雀 遠音
171 スリッパの音に散りたる初雀 斎藤信義
176 初雀地雷をよける国のあり 山岸八萬星
177 仏殿の鴟尾よりこぼれ初雀 清水憲一
187 初雀辺野古の海のテント村 渡邉春生
190 手毬つくやうに弾みて初雀 熊谷房子

 


追って皆さんから頂いた選句のコメントなどをまとめてアップさせて頂く予定です。また、先生方の選の結果もアップさせて頂きたいと思いますので、そちらもお楽しみになさってください。


寒い日が続きますが体調管理に気を付けて、日々俳句を楽しんでまいりましょう。それでは、また!


俳句大学ネット句会担当/津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】