俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第1回練習ネット句会 引き続き選句をお願いいたします!

俳句大学の第1回練習ネット句会に、多数のご参加いただきありがとうございます。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら津野まで連絡下さい。
選句は投句と同様に、Facebookの津野へ直接メール頂くか、若しくは、ブログのコメント欄に記入頂くでもどちらでも結構です。句の感想などは、選句結果のとりまとめが終わった際にコメント欄を開放しますので、とりあえず選句のみをお願い致します。

 

参加者は下記の23名(投句順・敬称略)です。
永山キリ子、中塚恵美、俣江美智子、津野利行、浦川裕文、野島正則、河本かおり、歌代美遥、十河智、北野和良、菊池洋勝、牧内登志雄、熊谷房子、りさまりあきょうこ、西村楊子、小野寺靖、辻村麻乃、宮野緒幌、谷原恵里子、川岡末好、岡本美智子、今村征一、宮幸代。


選句方法:一人五句選
選句は番号でお知らせください。うち一句を特選◎、残りの四句を並選○としてください。


選句締切:3/1(日) 23:59

 

句は作者を伏せて三つのお題ごとにランダムに並べてあります。

1 春めくや耳鼻科受付混み合ひぬ
2 春めきて天から羽の降りし朝
3 春めくや芝に一つの緑あり
4 春めく日すこし濃き色青インク
5 春兆すお転婆の声やはらかに
6 窓ガラス拭きたる泡も春めけり
7 総天然色浮き立ちて春めける
8 春めきて漁る船に救命具
9 春めくや洗濯物の嵩増えり
10 スニーカー新しく買ひ春めきぬ
11 春めきて月を眺めぬこと多し
12 春めくや五分刈りにせし頭撫で
13 ハイヒールカツカツコツと春めきぬ
14 春めくや龍が宙船先導す
15 土塊のくろぐろと野は春めきて
16 春めくや半日掛けてジャムを炊く
17 萎えかかる足もて歩く春めく日
18 こんな午後あなたの躰春めいて
19 春めくや実を喰む鳥を隠し撮り
20 春めきて郵便箱に移転先
21 春めきて東に夢の国あらば
22 春めくや銀の匙立つ猫柳
23 春めく日土の匂ひの始球式
24 春めきぬパンケーキには蜜の味
25 春めいて黒と白とを併せ持ち
26 春めくやポケットティッシュが手放せぬ
27 春めきて捜索の子は見つからず
28 春めくやピンクの砂の砂時計
29 春めくや忘れた杖のまた一つ
30 春めくとどのチャンネルの予報士も


31 得意気に畳んで見せる春ショール
32 帰路につく喪服の上の春ショール
33 ウインドに含羞む君の春ショール
34 春ショール裏づけのない恋をする
35 春ショール二軍選手がお目当ての
36 紅花の染めが優しい春ショール
37 白髪染めペダルも軽し春ショール
38 花選ぶやうに選べり春ショール
39 紫の憂い包みて春ショール
40 春ショールふはり飛び出す旅鞄
41 すれ違う眼が値踏みする春ショール
42 春ショール少しは隙のあるやうに
43 春ショール口紅色も変えてみる
44 はつ恋に逢いにゆくから春ショール
45 白髪の首元淡き春ショール
46 春ショール択ぶ眼を弛ばせて
47 春ショ−ル指輪大きな薬指
48 春ショール緑十字の旗なびく
49 春ショール大きく広げて夕空へ
50 春ショール天女気取りで纏ひけり
51 春ショール移り香仕舞う三回忌
52 迷い無く客に勧める春ショール
53 旅支度母がしのばす春ショール
54 名も知らぬ君が羽織りし春ショール
55 網棚にふわりと残る春ショール
56 春ショール辷らせしまま交叉点
57 春ショール直すふりして矢を逸らす
58 春ショール着メロに聴く子守歌
59 春ショール男の車に捨ておけり


60 梅園を歩き眺める千波湖
61 「あ」と咲きて「う」も控へけり梅の枝
62 梅の花宇宙(そら)の氣含みてふふみをり
63 足止めを食らはされては梅二月
64 黄昏に白梅愈匂ひけり
65 大人には迷へる自由梅林
66 祈願絵馬重なる宮や梅真白
67 師匠脱ぐ羽織艶めく夜の梅
68 白梅の時の余白に重なりぬ
69 田植えして握り飯かな梅の種
70 探梅や声に誘われ山深く
71 紅梅やはるか彼方の妻の色
72 梅が香に乙女の姿にほひけり
73 白梅の窓に酢飯の酢を飛ばす
74 塔高し芝公園の梅祭り
75 老木と言へぬ咲きぶり濃紅梅
76 紅梅のちひさく育ち浮御堂
77 枝先に雨をのこして枝垂梅
78 魚屋と八百屋のおやじ梅談義
79 盆梅や赤き一輪おおらかに
80 引き返す小路に匂ふ濃紅梅
81 参道の闇に枝張る軒の梅
82 白梅や二番目の姉古稀となる
83 梅ヶ枝に髪とらはれてしまひけり
84 梅林の紅にゐて時忘る
85 真つ直ぐに上向く枝に梅一輪
86 公案は梅か桜や禅の寺
87 梅を見て好文亭を上りけり
88 梅月夜君がためにぞ髪上ぐる
89 飛梅や東に下り匂ひ継ぐ
(以上)

 

ネット句会担当:津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】