俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第8回ネット句会 選句結果発表!

第8回ネット句会の選句ありがとうございました。
句や名前の間違い、自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。今回も特選句2点、並選句1点として点盛りをさせて頂いた結果でございます。また、選句頂けなかった方が2名、特選を選んでいただかなかった方が1名おりました。


コメントは、ブログのコメント欄やFacebookで私へのメッセージで頂いておりますが、ブログコメント欄は順次オープンさせて頂きますので、そちらでもご覧いただけますのでお楽しみ頂ければ幸いです。

 

 

≪8点句≫
64 瞑想に耽けるライオン冬麗 村上ヤチ代

 

≪7点句≫
42 腕時計はめる手首に今朝の冬 関野義高
83 朝市の大根砲のごと担ぐ 坂上雲
198 鯛焼と姑の口のヘの字かな 碩真由美

 

≪6点句≫
30 時雨来て小脇に隠す仏蘭西パン 大関博美
112 冬ぬくし路地の奥までチンドン屋 渡辺すすむ
155 あきらめてからの自由や冬銀河 俣江美智子
197 引力も神も見へざり木の実降る 谷原恵理子

 

≪5点句≫
27 ふくよかな母の背に似て山眠る 渡辺すすむ
65 梟の後ろ姿を誰も見ぬ 清水憲一
139 どうしても座りの悪き林檎かな 山中みきを
196 百歳の手を大根に引かれをり 山岸八萬星

 

≪4点句≫
9 ポン菓子のポンを遠くに冬うらら 髙橋雅城
46 熱燗や針の言葉を併せ飲む 檜鼻鬼旬
51 冬浅し駅員だけの始発駅 小酒井あゆみ
124 百円で何でも買へる冬籠 津野利行
173 渋柿を干すには足りぬ身丈かな 菊池洋勝
189 冬枯れやいささかつのる人嫌ひ 檜鼻鬼旬

 

≪3点句≫
33 庭紅葉水子地蔵のかくれんぼ 十河智
49 縄文の火祭り跡の小六月 歌代美遥
59 木守柿だけの出迎へ郷の駅 茂木ひさを
62 一燈を余喘に凝らす霜夜かな 加納裕
79 底冷えに足裏にぎる六畳間 村上真々
85 マネキンの笑みは変はらず初時雨 髙橋雅城
87 体内のチューニング音冬に入る 谷原恵理子
96 寒月やぽきんぽきりと飴細工 濱田美紀子
99 雪蛍一緒に泣いて呉れますか 清水憲一
101 身の内の芯熱りをり冬紅葉 佐藤日田路
107 秋深し横にせしものやや動く 西村楊子
113 手水鉢冬の紅葉の二つ三つ 檜鼻鬼旬
125 冬ざれやサイレンなしの救急車 小酒井あゆみ
153 冬麗の朝水色のランドセル 谷原恵理子
154 凩やそれぞれの灯へ急ぎたる 五島高資
167 虎落笛俺はそこまで弱さうか 瓦すずめ
185 時雨るるや方言の交ふ街にをり 髙橋雅城
199 ハンガーの首の直らぬ冬の朝 遠音

 

≪2点句≫
1 夕映の凍湖や少女舞上がる 井伊辰也
2 石ひとつ十色を感じ冬紅葉 谷原恵理子
3 東京と江戸をむすぶや冬の水 五島高資
11 冬の虹帰郷の知らせ投函す 遠音
20 寒の月火傷の肌をさらしけり 山田紗由美
29 お太鼓をポンと叩ひて冬に入る 村上ヤチ代
36 落葉踏むこの世のことを考えず 佐藤日田路
55 わたなかのムー大陸や天狼星 五島高資
66 さざんかのひとひらといふかぞへかた 西村楊子
73 尖りたる冬の月見て聞くニュース 山中みきを
76 炉話の佳境に爆ぜる土佐の炭 山野辺草民
78 椅子ふたつテラスにならぶ小春空 碩真由美
90 波のまま風のままなる浮寝鴨 牧内登志雄
118 張り詰めてやさしきひかり白障子 川岡末好
146 咳九十焼夷弾百有る話 山岸八萬星
156 裸木と認めぬ落ちぬ葉一枚 村上真々
157 冬ざるる倒れしままの一輪車 村上ヤチ代
161 小春日の下校の子らの足遅し 坂上雲
204 枯蔓の手放せぬものありにけり 津野利行
205 寒北斗後ろに誰もいなくても 小酒井あゆみ

 

≪1点句≫
4 凩の行き着くところ佃島 津野利行
7 放課後のチャイム早めて冬に入る 坂上雲
13 針の無い柱時計や冬安吾 加納裕
14 霜焼けの草の匂ひのひとりごと 剣持政幸
24 木の間より鳥のかしまし初時雨 碩真由美
31 あおぞらに峰の白きや片しぐれ 桑本栄太郎
32 狐火やどの道ゆくも戻りたり 清水憲一
35 火恋し尿瓶を割つてくれさうな 山岸八萬星
41 設へは詫び助一輪茶事の席 呆菜
45 裏山の雪降り止まぬ見舞かな 牧内登志雄
52 障子閉むなべて物事紙一重 川岡末好
53 あちこちにイルミネーション冬来る 高尾美紀
56 遺されし大きセーターに包まるる 俣江美智子
57 モクセイの記憶に触れる海馬かな 山田紗由美
60 白無垢のごとく雪積み姫椿 井伊辰也
67 忘れ花校舎の裏の秘密基地 坂上雲
74 残り鷺風を抱くやうに舞い降りる 呆菜
93 父の剥く渋柿皮の厚いこと 菊池洋勝
94 ナイフ研ぐ指切るまで研ぐ寒暮かな 山野辺草民
97 目を開けていても暗闇冬の浜 小酒井あゆみ
98 せせらぎの早瀬さばしり紅葉散る 桑本栄太郎
108 自力まだあると気付きし神無月 村上ヤチ代
115 雪祭先住民の輪が跳ねる 井伊辰也
130 ココットの壺真っ赤なり感謝祭 山田紗由美
134 オーロラの満ち満ちてゆく霧氷林 井伊辰也
136 雑踏が風避けになる晦日かな 菊池洋勝
138 時雨れ夜は薩摩結びを子に教へ 呆菜
147 紅葉降る熊本大の赤レンガ 歌代美遥
148 バルザツク像に叶はず褞袍着る 髙橋雅城
151 少年の黒子艶めく憂国忌 山野辺草民
163 小春日や大地てふ名の直売所 高尾美紀
165 時雨るるや嘘泣きと言ふ技覚ゆ 村上ヤチ代
166 東京のど真ん中にて時雨けり 渡辺すすむ
172 落葉掻き寂しき音があるばかり 加納裕
175 忽ちにかむゐね雪の積もりけり 山田紗由美
180 指切りの契りの疼く近松大関博美
186 昼の月白き天守と競い合う 坂上雲
188 木枯らしや魔王が夜の手を伸ばす 佐藤日田路
191 鈴なりの柿明かりかな遠回り 剣持政幸
193 難問の解けてすつとおでん酒 清水憲一
195 少し羨(とも)し真砂女の恋路夕時雨 歌代美遥
203 ぬばたまの黒髪濡れし冬隣 野島正則

 

 


追って皆さんから頂いた選句のコメントなどをまとめてアップさせて頂く予定です。また、先生方の選の結果もアップさせて頂きたいと思いますので、そちらもお楽しみになさってください。


だんだんと寒さが厳しくなってきました。体調管理に気を付けて、日々俳句を楽しんでまいりましょう。それでは、また!


俳句大学ネット句会担当/津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】