俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第7回ネット句会 選句結果発表!

第7回ネット句会の選句ありがとうございました。しかしすごい数ですねw、みんな俳句が好きなんだなと思いましたわw。
前回に続いて「やっちまったな~」なんですが、今回、大関博美さんから頂いていた句を拾いもらしてしまい、後からの追加になってしましました。大関さん、大変申し訳ありませんでした。


句や名前の間違い、自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。今回も特選句2点、並選句1点として点盛りをさせて頂いた結果でございます。また、みなさんから特選句へのコメントを頂いておりますので、追ってこちらにブログにアップしてまいりたいと思います。


コメントは、ブログのコメント欄やFacebookで私へのメッセージで頂いておりますが、ブログコメント欄は順次オープンさせて頂きますので、そちらでもご覧いただけますので先行してお楽しみ頂ければ幸いです。

 

≪12点句≫
178 世渡りが下手で秋刀魚が大好きで 関野義高

 

≪9点句≫
212 祖父となる父の饒舌新走 井伊辰也

 

≪8点句≫
34 ひと駅を歩く別れや秋しぐれ 渡辺すすむ

 

≪7点句≫
76 満月や天に子宮のあるらしき 西村楊子

 

≪6点句≫
47 一度だけただ一度だけ林檎噛む 小酒井あゆみ
133 銀漢や嘘かも知れぬ宇宙論 十河智
158 夜明け前蓮の実飛びて父となり 高尾美紀
159 父といふ肩巾ありし秋祭 渡辺すすむ

 

≪4点句≫
9 先生の恋の話や秋茜 宮野緒幌
17 恋占ふ水の中まで秋日濃し 谷原恵理子
20 長き夜や近くにゐてもゐなくても 川岡末好
68 人妻に戻るスイッチ乱れ萩 佐藤日田路
85 天体図の星から星へ秋の蠅 井伊辰也
90 今はまだ青き地球や薄紅葉 津野利行
103 とろろ汁地球人とて宇宙人 山岸八萬星
131 星流る迷いのすべて燃やしつつ 高尾美紀
160 手袋の父の形に残りをり 小酒井あゆみ
189 父と子の二人三脚秋高し 大川典巨
190 その中に父の聲ある芋煮会 渡辺すすむ
193 父来れば父の庭なる萩日和 濱田美紀子
199 ただ一度父のげんこつ榠櫨の実 佐藤日田路

 

≪3点句≫
4 恋一つポンと浮かべて月見酒 手塚偉智朗
鶴瓶落としこの恋強制終了す 俣江美智子
18 父に似た顔立ちに惚れ芋煮会 津野利行
30 この街に恋得し日々や酔芙蓉 熊谷房子
33 いつまでも恋に恋して照紅葉 高尾美紀
44 秋の海「あのね」と君の切り出せり 井伊辰也
54 後の月愛され方も忘れたわ 津野利行
59 恋絵馬をかたりと鳴らし秋は行く 谷原恵理子
91 星飛んで宙の傾く念佛寺 清水憲一
110 足一本捨てきし飛蝗青空へ 谷原恵理子
111 宅配の天地無用や秋高し 西村楊子
144 宇宙にてたったひとりで百物語 瓦すずめ
148 新牛蒡父直伝のだんご汁 井伊辰也
161 馬鈴薯の味噌汁好きな父なりし 野島正則
164 赤い羽根父の背広に刺ししまま 西村楊子
166 農の父背広着てをり文化祭 桑本栄太郎

 

≪2点句≫
2 さよならと綴る背の指星月夜 檜鼻鬼旬
10 そら豆をつるりと剥きて愛刹那 牧内登志雄
15 寝化粧に胸たかまりし十三夜 大川典巨
21 まなうらに栖む鶺鴒の飛び去らず 西村楊子
52 眼の合ひてまだ恋未満枇杷の花 山中みきを
63 誤解から始まる恋や青蜜柑 熊谷房子
67 この人と生きて行きます秋桜 高尾美紀
77 ウルトラの母満月を持ち帰る 大川典巨
81 木の実落つ戦艦ヤマトの波動砲 野島正則
96 網膜の底に広がる天の川 高尾美紀
100 もう会はぬ人のまなざし天の川 遠音
106 弟と宇宙を論ず灯火親し 濱田美紀子
107 ハヤブサに未来を託し小鳥来る 手塚偉智朗
115 われわれは宇宙のかけら雪迎へ 佐藤日田路
116 星合の空に行き交う夜行便 北野和良
117 地球より月の小さき穴まどひ 津野利行
121 三日月の大荷物載せ沈みたり 山中みきを
130 昼月のひときは白く冬に入る 渡辺すすむ
141 この恋を解凍したい冬銀河 坂上雲
152 サクマ缶カラカラの音父の音 牧内登志雄
153 父の背の何も教へぬ木守柿 津野利行
174 燈火親し父に丁稚の時有りて 熊谷房子
185 折り合いのつかぬ父逝き晩夏光 山中みきを
188 亡き父の句帖の余白秋寂し 清水憲一
196 幻月や吾もまた一人の父であり 加納裕
202 秋の蚊を打ち損なひて父笑ふ 遠音
203 野分あと山のにおいの父の墓 小酒井あゆみ
208 父の団栗独楽長く回りをり 村上ヤチ代
216 老父の足洗ふ音良夜かな 大関博美

 

≪1点句≫
1 別れたと聞ひて即ち鳳仙花 濱田美紀子
3 唇を待つ唇や星月夜 井伊辰也
6 秋北斗チェックメイトと言わせたり 小酒井あゆみ
11 秋桜やなほあまりある恋の風 山中みきを
24 奪われて奪いし毛布夜寒かな 村上伸太郎
26 寄り添つて妻と分け合ふ房葡萄 清水憲一
27 好き嫌ひ栗の毬抜く娘かな 山岸八萬星
35 今どきの恋の手紙の夜長かな 関野義高
39 振り向いてもらふつもりがへこきむし 濱田美紀子
40 後の月大人のキスを教わりぬ 加納裕
42 残菊や上の句だけの文来り 山野辺草民
50 君おもふゆゑに吾あり酔芙蓉 桑本栄太郎
56 後朝(きぬぎぬ)の香りは知らず白秋忌 坂上雲
57 枯野道ただただ歩く告げもせで 十河智
61 秋惜しむたびに痩せゆく女の背 渡辺すすむ
64 尼僧とて恋もあらふか秋衣 牧内登志雄
71 八朔を剥く不器用な君のため 小島寿々
79 秋蝶に淡き鱗粉ニュートリノ 佐藤日田路
83 やはらかく海空つなぐ秋夕焼 牧内登志雄
87 オリオンに光もらいて星流る 陣内良輔
93 星月夜光子素粒子億光年 十河智
95 月に泣く私は幼な子抱きしめて 浦川裕文
105 鈴虫の鳴けば星々またたきぬ 川岡末好
108 奪ひ合ふ星の片隅冬近し 関野義高
112 友悼む酒杯の中に星走る 加納裕
113 果てしなき夢見し頃や天の川 桑本栄太郎
114 銀漢の流れの果てや観世音 清水憲一
118 地に湧きて宙に満つるや虫時雨 大川典巨
120 白秋や火星にありし水の跡 宮野緒幌
123 伸ばす手や空飛ぶ箒に乗る月夜 檜鼻鬼旬
125 雨冷えや私の星は冥王星 小島寿々
135 素粒子や色なき風の中通ふ 熊谷房子
136 天狼を突き刺すやうに流れ星 山野辺草民
140 上弦の月を肴に旅の宿 手塚偉智朗
145 長いものに巻かるるべしと月の母 川岡末好
146 仏壇に父の遺書在り木守柿 清水憲一
147 父の日や帰りを待てば亥の刻に 瓦すずめ
162 一度父に叩かれし日よ鷹渡る 俣江美智子
172 話尽きぬ夜長を父に怒鳴らるる 川岡末好
173 秋の風我が子は父をいかに見ん 陣内良輔
180 おでん屋の父に付き合ふ烏龍茶 津野利行
183 夜業の手とめて泣く子の背を撫でに 瓦すずめ
186 色変へぬ松や岳父の片手酌 恩田富太
201 好色は父親譲り熟柿かな 山野辺草民
207 父頑固母は柔和にとろろ擂る 川岡末好
210 飲食(おんじき)の父唄ひだす秋納め 桑本栄太郎
214 秋の虹愛告げるためペダル漕ぐ 大関博美
215 オリオンの剣の太刀筋流れ星 大関博美

 

 

追って皆さんから頂いた選句のコメントなどをまとめてアップさせて頂く予定です。また、先生方の選の結果もアップさせて頂きたいと思いますので、そちらもお楽しみになさってください。


晩秋から間もなく冬がやってきますね。引き続き体調管理に気を付けて、日々俳句を楽しんでまいりましょう。それでは、また!


俳句大学ネット句会担当/津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】