俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第6回ネット句会 選句お願いします!

俳句大学の第6回ネット句会に、多数のご参加いただきありがとうございます。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。特に句の頭や最後の文字のコピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら津野まで連絡下さい。


選句は投句と同様に、Facebookの津野へ直接メール頂くか、若しくはブログのコメント欄に記入頂くでもどちらでも結構です。他人にわからないように選をお願いいたします。

 


参加者は下記の31名(津野入力順・敬称略にて)です。
山岸八萬星、清水憲一、小島寿々、茂木ひさを、佐藤日田路、、桑本栄太郎、亜仁子、村上ヤチ代、西村楊子、大久保俊克、瓦すずめ、檜鼻鬼旬、遠音、十河智、津野利行、渡辺すすむ、野島正則、熊谷房子、井伊辰也、目黒航、大関博美、高尾美紀、谷原恵理子、山野辺草民、山中みきを、高橋信治、恩田富太、北野和良、牧内登志雄(祐)、宮野緒幌、菊池洋勝

 

 

選句方法:各自投句分の選をしてください。うち一句特選を選び選句理由や感想などのコメントを添えてください。
選句は番号でお知らせください。できましたら後日選句結果発表後に、コメント欄にて活発に意見交換して頂きますとありがたいと思っております。

 

 

選句締切:平成27年9月24日(木)午後11時00分

 

 

句は作者を伏せてランダムに並べてあります。

1 秋風の岸を歩いて砂沼かな
2 苦瓜の半端なる実が黄ばみけり
3 とんばうのつるみて日暮れさそひけり
4 モヒカンの如き一隅萱を刈る
5 白菊の溢るるほどの柩かな
6 秋の雲電話の電池切れにけり
新河岸川九十九曲りや雁渡る
8 大根蒔く天変地異に激怒して
9 民草の声に押さるる秋の蛇
10 滲む空昭和を感じる秋の宵
11 風の盆音わき返りしじま濃し
12 ヨーグルトすすりてずずず生身魂
13 立ちながら大の字となる案山子かな
14 産土の香り懐かし零余子煎る
15 水引の端を咥へよ秋燕
16 小鳥来るみすゞの詩集開きけり
17 秋彼岸てのひらで拭く黒御影
18 山門とスカイツリーと初紅葉
19 諍ひの膨らむ無言鰯雲
20 青春の欠片踏んづけ秋渚
21 銀漢に届けとばかり椅子を積み
22 曼珠沙華悲しき嘘をさり気なく
23 雨月なり天仰ぐことなく過ごし
24 奈良よりの句会の席や茗荷咲く
25 鰯雲息するたびに腹が減る
26 秋桜八分音符の赤き靴
27 落陽に溶くるタンカー秋岬
28 雨音と紡ぐ帳や夜のちちろ
29 熟柿の打据ゑられてゐる下校
30 タンカーを影絵にしたる大夕日
31 一瞬でセットの髪を打つ野分
32 小鳥くる水のこんこん湧く音に
33 観音の指に休める蜻蛉かな
34 腕白に切られ首無し曼珠沙華
35 洗濯に出したティーシャツ秋惜しむ
36 茶を立てて数奇屋造りで秋の沼
37 鬼城忌や風の音色をつまみ上ぐ
38 ファインダー覗く片目や秋深し
39 穭田の青見送りて火葬場へ
40 秋日傘上野清水観音堂
41 母国語を誰が父叫ぶ運動会
42 告白の立ち方となる曼珠沙華
43 秋の声心の中に響きけり
44 シュレッダーに呑み込まるる文字小鳥来る
45 十六夜や理性失ふこともなく
46 雨粒の無量大数うろこ雲
47 両の手に受けし雨粒曼珠沙華
48 列島の議会暴走野分来る
49 曼珠沙華普通の女子に戻ります
50 芸大の高き垣根や葛の谷
51 帯留めはブリキのバッチ酔芙蓉
52 稲雀追へば背から稲雀
53 星の屑ひとつ舞ひおり秋ほたる
54 天高く蕉翁像の錆青し
55 蓮の実の飛ぶや意識のあるやうに
56 父探すちちろの方におるかもと
57 浦祭果てし腕の重さかな
58 林火の忌粗朶(そだ)のほむらのつとはぜり
59 草の絮舞ひ込む五階会議室
60 きちきちの後追うて行く広野かな
61 常温に下げる点滴露光る
62 ひそひそと伝言ゲーム稲穂波
63 流星や人魚の涙のネックレス
64 谷川のこゑの太りし鬼くるみ
65 六階の小児病棟星流る
66 しみじみとキリギリス鳴く草地かな
67 散骨でいいわと云ふ友鳳仙花
68 秋の蚊を連れて耳鼻科の待合室
69 俎板の水を動かぬ月夜かな
70 待ちぼうけ口尖らせて秋刀魚焼く
71 稲妻や身籠りし日の予感あり
72 消費税増税前の夜なべかな
73 半鐘の先ず見え蕎麦の花盛り
74 蜻蛉を連れて帰りぬ五時の鐘
75 螻蛄鳴くや泥掻く腕の反骨心
76 祭獅子尾にも志のある獣ぶり
77 実は落ちて重さを忘れる林檎かな
78 好意てふ圧力のあり曼珠沙華
79 居眠りの間に群れる秋の雲
80 空高しいざ女性活躍推進法
81 蜥蜴穴に入る縄文遺跡群
82 秋燕家を無くなり帰りたい
83 秋の田の匂ひやすがし泥の足
84 あきつ飛ぶ雨に出遅れ一斉に
85 薯洗ふ流るる歌はハーモニカ
86 自販機のイッテラッシャイ朝寒し
87 肺胞の深きに至る秋の潮
88 西瓜食ふ種は何処まで飛ばそうか
89 一炊の夢の枕や虫の闇
90 秋茄子がハンサムすぎて食べれない
91 虫すだくいいねいいねの羅列かな
92 富士山の影映しけり秋の池
93 秋うらら心の地図の一人旅
94 天の川バイクは真夜を旅立ちぬ
95 行こうかな断ろうかな新酒酌む
96 焼香にむせる子供や秋彼岸
97 そのあとの話は忘れ曼珠沙華
98 秋風とゴルゴサーティンごっこかな
99 彼岸花父の生家に残る土間
100 とろろ汁喉まで喰ひて横臥せし
101 寂しさを寄せ合っている曼珠沙華
102 下り鮎指輪を探すふりをして
103 巣を消えて水に流され畦雲雀
104 秋風や水面(みなも)の空の崩れゆく
105 海渡る夕日を横切るカモメかな
106 透きとほる風の舞台や大花野
107 眼から露も零れる痰を引く
108 秋の田を分けて鉄路の西東
109 縄文の土器の出土や曼珠沙華
110 アマゾンで木の実を買ふと妻の言ふ
111 雨音の奥幽かなる虫の声
112 秋暑し電話のコール十回目
113 読み耽る本の筋追ふ夜半の秋
114 空っぽな心無月に抱かれをり
115 かなかなや遠き日よりの着信音
116 新蕎麦に並ぶ雪駄とスニーカー
117 秋の田の重たき音やけふの雨
118 秋の陽やワイングラスにある指紋
119 重箱の中も負けじと運動会
120 スマホにて済ます調査や秋澄めり
121 都市計画経て取澄ます花圃であり
122 残る蚊の打つまでもなく吹いてみる
123 万の魂帰り着く地や風の盆
124 啄木鳥にからりと乾く山の空
125 虫の秋雨に潜みて途切れけり
126 かなかなやセールスを聞く喫茶室
127 この川の水のむために鮭のぼる
128 山寺の破れ障子や夜半の月
129 亡骸を流れに任せ秋の蜂
130 荻の風葉の戦ぐ音神の声
131 保線夫のトロッコ行くや曼珠沙華
132 山々が秋を持ち上げ木は熟す
133 千枚の棚田に千の藁ぼつち
134 秋晴や犬の芝生に寝転んで
135 ミドルネーム互ひに付ける夜長かな
136 色変えぬ松や句帳の墨の跡
137 子は背伸び親はかがみて梨狩りぬ
138 あぶな絵の広げてありぬ捨扇
139 ふわふわの枯れ尾花とは生きられず
140 くつ買うて靴屋に置きし秋思かな
141 焼きさんま目が生きてゐるときはこず
142 腹筋の裏にはらわた鶏頭花
143 二科展や嫌いなほうが入選し
144 秋神輿かつぐときめてからの空
145 赤とんぼ風にあらがふ高さかな
146 秋高しまだ濡れてゐる木も土も
147 秋晴や土管の如きレンズかな
148 後の月組紐からめげんまんす
149 自然薯を宝の如く掘り出しぬ
150 糸瓜の臀を写しつ水溜り
151 少年の脳髄を打つ稲光
152 幽霊は派遣社員や鬼すすき
(以上)

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】