俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第5回ネット句会 選句をお願いします!

俳句大学の第5回ネット句会に、短期決戦にもかかわらず、多数のご参加いただきありがとうございます。


まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。ちょっとばたばたしていたので、コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら津野まで連絡下さい。


選句は投句と同様に、Facebookの津野へ直接メール頂くか、若しくは、ブログのコメント欄に記入頂くでもどちらでも結構です。

 


参加者は下記の29名(津野入力順・敬称略にて)です。
野島正則、小島寿々、叶痴凱、岡田直樹、桑本栄太郎、山岸八萬星、北野和良、山中みきを、目黒航、牧内登志雄(祐)、遠音、村上ヤチ代、蓼科川奈、宮野緒幌、井伊辰也、十河智、濱田美紀子、恩田富太、熊谷房子、山野辺草民、佐藤日田路、檜鼻鬼旬、手塚偉智朗、中島葱男、大久保俊克、谷原恵理子、亜仁子、川岡末好、津野利行。

 


選句方法:九句選
選句は番号でお知らせください。特選を選ぶ必要はありません。できましたら後日選句結果発表後に、みなさんの選句した句や感想などを、コメント欄などで活発に意見交換して頂きますとありがたいと思っております。

 


選句締切:平成27年8月8日(土)午前8時59分
※ちょこっと延ばしました。

【2015/8/7 17:10 選句締切日付訂正 誤:9日→正:8日】

 


句は作者を伏せてランダムに並べてあります。
ちなみに№1~102が「影」、№103~200が「草」、№201~293が「回」です。

 

もののけと見ゆや人影炎天下
落慶の屋根の影まづ鶴来る
3 そのままに影も焦げたる原爆忌
4 人影の焼き付きし石広島忌
5 雲影や透き通るべく散じたり
6 人影を吸い込んでゆく片日陰
7 炎天の飯屋の影に猫眠る
8 影に日に暑さ中りとなりにけり
ジェット機の影離れ行く夏の海
10 八月の平和の鐘や影深し
11 ががんぼの薄き影より飛び立てり
12 耳飾り大きな影の葭簀小屋
13 雲の影落とす六甲溽暑かな
14 麦帽子二つの影や大夕日
15 炎帝の影一切を拒みけり
16 戦雲の影射す議事堂雲の峰
17 閃光や影さえ白き八月忌
18 我が影に入るほかなし酷暑かな
19 御嶽の上に影さす夏の雲
20 虹に影なきが如くに山女浮く
21 炎天下の漆黒の影喜界島
22 影法師先触れにして白絣
23 八月の影戦略爆撃機
24 青林檎影を持たざる平野かな
25 雲の峰水辺映る人の影
26 月影をおぼろに映し竹婦人
27 日影図より影長き西日かな
28 葉桜の影法師見る三春かな
29 黴臭き影印本のキリル文字
30 秋の暮影追ひかけて母のもと
31 向日葵の小道の先の影を追ふ
32 三代の影連なりて墓参
33 影踏みをしていたあの日原爆記
34 影踏みの子のかしましき原爆忌
35 日時計のやうに影射す乳首かな
36 立ち雲の影や白雨の躍りだす
37 地の影に麦藁帽子やヒロシマ
38 影を待つ真夏のジンはもう眠い
39 眦の影深き朝苺食ふ
40 芦ノ湖に噴煙影を落としけり
41 暑き夜の街灯の影重重し
42 夏の日やまづ待ち合はす人の影
43 夏座敷鴨居にいまも御真影
44 夏空の影追いかける飛行雲
45 爽やかな午前六時の楡の影
46 ミュージカル影絵揺れたる夕焼かな
47 夕焼けや陽の影川に届きけり
48 十六夜や足を離れぬ影帽子
49 白服のをみなは影を持たざりし
50 汗を拭き木影に休む金魚売
51 遺影より睨み利かせし生身魂
52 帚木の一枝の影も動かさず
53 鬼城忌や手には投句の影法師
54 噴水の影の目映き光りかな
55 マイルスの蒼き影追ふ夏の果
56 かなかなや嶺の連なる黒き影
57 苧殻焚く父の面影追ひながら
58 炎天や林の影の城下町
59 忘れ潮魚影の群れに夕立(ゆだち)降る
60 秋暑し影も萎れる午後三時
61 影持たぬ人に蜩降りにけり
62 駆けつこの影おきざりに夏の果
63 影となりたるも薔薇は薔薇かな
64 夏休み欲しい影武者連れてきて
65 ふと母の影現れて大西日
66 富士山の影踏む遊び大西日
67 イギリスの色の影なる水着かな
68 原爆忌ビルにはりつく人の影
69 影富士の絵を描きに行く夏の旅
70 自転車を追ふ影二つ夏帽子
71 ぼた山の影熱りをり夏の月
72 十薬やヒトラーの影まとひけり
73 夏蝶の己が影に降り立ちぬ
74 雛罌粟や君待つ影の長くなり
75 命日や遺影の父に叱らるる
76 秋立つや吾が影少し背の高き
77 大西日一寸法師の影二尺
78 手を翳し顔に影置く炎天下
79 夏日影嘘のほどよく溶けてゐる
80 梅雨の雲真っ暗な影落としけり
81 電線の影たるませて西日かな
82 一村を覆ふ機影や大西日
83 先頃の空き巣の影や半夏生
84 自転車の影濃きままの残暑かな
85 上州と聞けば葉影も暑くなり
86 夏終る影絵をすべて教えずに
87 百万の影揺れてをり八月忌
88 影のない人生などと冷奴
89 人影の焼き付けられし広島忌
90 葉の影に息を潜めて金亀虫
91 生きてゐし影の映るや原爆忌
92 川底の影の網目や岩菲咲く
93 碑に無名の詩句を夏日影
94 またあした影に別れや秋の暮
95 万緑の中や先師の御影石
96 飛魚や海に影置き去りにして
97 雲影の威容を逃れ木下闇
98 誰の影怯えて過ごす昼寝覚
99 猛暑の日影を求めて千鳥足
100 影だけを生きた証に広島忌
101 影の飛ぶ八月六日蟹潜(くぐ)る
102 影追へと孫遊ばせて日の盛

 

103 毒草に効能の有り雨蛙
104 草いきれ門柱の影黒々と
105 草々の筆圧強き夏見舞
106 突然の雨再びの草いきれ
107 強がりはもうやめました弁慶草
108 夏の恋誰が草刈正雄やねん
109 赤腹や草木黄色い声響く
110 草熱れ引込線に車止め
111 谷の村一厘挿したり草の花
112 牧場を瓶の牛乳夏の草
113 草矢もて射掛けられたる老笑ふ
114 薬草の匂ひの青き溝浚へ
115 都会より逃げてきてあり蛍草
116 嫌がつてゐるかもしれぬおじぎ草
117 夏草に打ち捨てられし廃車かな
118 浮き草や微かな影に揺れゐたり
119 孔雀草肩を並べる癖を止め
120 飼葉桶馬草に混じる秋の花
121 かなかなや草加煎餅かち割れり
122 ペタペタと草履踏む子の夏を追ふ
123 草の花一輪真夜のロビーの灯
124 草枕星の光と露涼し
125 己が黄に朱を引き混ぜて野萱草
126 草田男忌平野の端の稲光
127 神の代に戦ありけり草茂る
128 草いきれ少年の日は遥かなり
129 夏草や外に子供の声も無し
130 やはらかき肩の丸みや含羞草
131 露草を集めて作る空の色
132 秋立つや風に想ひの草枕
133 雪渓に緑の草をひとつまみ
134 草庵を白粉草の四面楚歌
135 含羞草肩の力を少し抜き
136 草笛の空に染まらぬ原爆忌
137 生き物の立ち入り拒む草いきれ
138 トロッコの鉄路に雑草猛々し
139 草競馬ありし辺りのお花畑
140 枝豆や休耕田は草の中
141 芝草に大の字となる昼寝かな
142 草丈も一尺ほどの日日草
143 夏草に深く埋もれて島の家
144 草食系男子ひたすら浮いて来い
145 里の川一筋残し草茂る
146 墨匂ふ俳句草子や秋の声
147 防塁の跡の石垣草茂る
148 不明者の五人終了風露草
149 ナイフ研ぐ少年吸込む草いきれ
150 万緑の中なり道路脇の草
151 白桃や眠り草憶ひだす午後
152 草刈に石塊打つや日々に過誤
153 草木も情はありけり水中花
154 あと五年欲しき老舗や血止草
155 夏草のゆれいたりけり原爆忌
156 民草のデモや激しき草いきれ
157 炎天に草莽崛起呼び掛けり
158 煙草吸う肩身の狭きパナマ帽
159 縷紅草小さきことの楽しくて
160 懸煙草忘れたき人誰ですか
161 君影草和音を低く鎮魂歌
162 浮草と生きてこの世はぱぴぷぺぽ
163 夏草や同行二人西の旅
164 草叢や宇宙に浮かぶ蝉時雨
165 草刈り機売るスーパーや島の夏
166 草の花一輪挿さる試験管
167 草稿に朱を入れる音(ね)や風薫る
168 初めて抱き合ったあの日草いきれ
169 草引けば顔の擦れる草の丈
170 草履より裸足の踵出しにけり
171 草むしりこんな銀座の真ん中で
172 草の花国の訛りを忘れつつ
173 美濃和紙の草書の一首夜の秋
174 ぼうぼうの草に立ち居り秋彼岸
175 子と編みし白詰草や愛おしき
176 藍浴衣帯の唐草千鳥かな
177 花菱草力まず人と争わず
178 草の根を分け見つからず梅雨明くる
179 手折りたる草より発てり天道虫
180 陽の照るも草木枯らさず露涼し
181 街道の宿場宿場に百日草
182 生国の御維新草に古びけり
183 からからに草も萎るる夏の果
184 草茂る無人の家の朽ちゆきて
185 刈茅の草いきれ濃し墓の道
186 楷書より草書のをかし児の昼寝
187 遠雷や草莽の声人の波
188 草の名を君問ひたまへ萩の声
189 単帯ゆるゆるとして白鳥草
190 開拓の名残り原野の草いきれ
191 自覚無き秋の七草そらんじる
192 気持ちより気分が大事草莓
193 草薙剣の威にて蛇の衣
194 金時の火事場見舞ひや田草取る
195 夏草やビルの隙間に匂ひけり
196 草の上身を捩らせる鯰かな
197 二本めの煙草を吸ひぬ墓参り
198 目眩して青草を掻き分けてゆく
199 鷺草や舞ひ降りて来し窓辺かな
200 妖怪も待ち草臥れて肝試し

 

201 峰雲や首位奪回の三連戦
202 一回の約束違ふ青胡桃
203 回転木馬夏の銀河を駆け巡る
204 回覧板訃報続きの夏休み
205 一回戦コールド負けの夏を追ふ
206 黙祷の回送電車虫の声
207 回らなくなりし避暑地の水車かな
208 次々に見て回るの白き滝
209 推敲す回転椅子がくるくると
210 二度三度首回したる時計草
211 癖球にバットの回る原爆記
212 秋立つや古希の記念は回顧録
213 秋刀魚焼く恋も最終回ですか
214 回文の恋文渡す秋遍路
215 回り道して行く先も蝉時雨
216 初盆会岐阜提灯の回りたる
217 昼寝覚回転木馬転げ落つ
218 回転木馬止まる蜩の声
219 虹立つや回り舞台の役者かな
220 蒸し蒸しや冷やし麦茶の回し飲み
221 ばつたんこ既読スルーの三回目
222 原爆忌回向に南無と呟けり
223 ひた回る子ら傍に夏の果
224 第一回出場夏の甲子園
225 回診の後に呼ばれし晩夏光
226 炎熱や回転ドア押し戻す
227 夏の夜の疲れたる回送電車
228 地球儀を逆に回して巴里祭
229 回り道してゆきたしと夏の蝶
230 太陽系流転回転流れ星
231 4回転跳び爽やかに笑ふ人
232 盆踊り裾の乱れに気を回し
233 回天の士と目合はさぬ案山子かな
234 回し文読む横顔や更衣
235 雨の日も光る日回り畑かな
236 炎天下回送バスが通り過ぎ
237 晩夏光回天基地のありし島
238 長崎に回航させよ三尺寝
239 あと何回会へるかと川床涼み
240 第五回ネット句会や秋立つ日
241 回数券二枚千切って夏の暮
242 回遊す祭人に灯の揺れ止まず
243 延々と引き摺り回す浮輪かな
244 七十回向日葵の立つ空青し
245 炎昼と刺し違ふべく鳶回る
246 回想のいつも焦げつく原爆忌
247 北回帰線を飛び越ゆ夏の蝶
248 夏芝居回る世間に鬼はなし
249 夏潮の戦へ回航日本丸
250 立秋や届く回覧子の誕生
251 九回裏二死満塁や夏果つる
252 夕凪や回覧板で風送る
253 ぶんぶんと飛び回る蚊の羽音かな
254 回天の世に沈みゐるハンモック
255 万緑や猿に注意と回覧板
256 一万回笑う宿題夏休み
257 ペン回しうまくできない夏の果
258 ことし又炎の夏や原爆忌
259 走馬燈我を忘れて回りけり
260 大裾野茅花流しに回るもの
261 ごつた返しで回転寿司の夏休
262 夏祭酒のつまみの回し飲み
263 シャワー浴び回らぬ寿司と冷や酒と
264 回転寿しプッチンプリン待つ子沢山
265 回想の津波惨禍や夕端居
266 晩涼や回りぱなしの回し車
267 夜の秋ビル巡回の警備員
268 四回転半を颱風の目かな
269 秋うらら母はいつでも回遊魚
270 わだつみの特攻魚雷や夏の海
271 生涯に一度の回向夏深し
272 今生に回り合わせて蓮の花
273 回天の無念や八月十五日
274 回覧の知らせに見ゆる原爆忌
275 駆け寄りて回転木馬夏飾る
276 降り月や別れを延ばす回り道
277 ねぶた回す力その手にその足に
278 回想の西瓜一玉割る場面
279 驚くや回転寿司に鱧のあり
280 秋澄むやページをめくる回顧録
281 迂回路の赤き矢印夏祭
282 回漕の甚平鮫や花氷
283 九回裏二死満塁熱帯夜
283 蓮の花回る日月ひたむきに【2015/8/7 13:15 №ダブりのため削除し下段へ】
284 夏の海かつて回天なる棺
285 回春といふは苦しき秋立つ日
286 子の落とす回覧板のポストの音(ね)
287 駅前の時計を回る盆踊り
288 薬師寺の回廊に折れ風の色
289 夏怒涛かぶる旋回窓にかな
290 福島にグルグル回る夏の旅
291 一匹は回らぬねずみ花火かな
292 熱帯夜あいつのことを回し蹴り
293 蓮の花回る日月ひたむきに【2015/8/7 13:15 №変更】
294 ゆふぐれを芙蓉の影となりすます【2015/8/7 13:15 追加】
295 夜学子のたましひ草に宿しけり【2015/8/7 13:15 追加】
296 ばつたんこ既読スルーの三回目【2015/8/7 13:15 追加】

(以上)

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】