俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第9回ネット句会 選句結果発表!

第9回ネット句会の選句ありがとうございました。
句や名前の間違い、自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。今回も特選句2点、並選句1点として点盛りをさせて頂いた結果でございます。満徳さんと高資さんの点は含まれておりません。後日の講師選として発表させていただきます。また、今回選句頂けなかった方が1名おりました。


コメントは、ブログのコメント欄やFacebookで私へのメッセージで頂いておりますが、ブログコメント欄は順次オープンさせて頂きますので、そちらでもご覧いただけますのでお楽しみ頂ければ幸いです。

 

 

≪7点句≫
56 世を忘れ世に忘れられ除夜の鐘 十河智
131 巡回の医師の髭濃し聖夜なり 坂上雲

 

≪6点句≫
13 カランカランカラン当たりましたと年の暮 十河智

 

≪5点句≫
12 座り良き体言止めや鏡餅 酒井おかわり
20 隙間風はたと気がつく猫の留守 清水憲一
49 年の暮上野の隅の国訛り 牧内登志雄
59 年の瀬や身に覚え無き青い痣 高尾美紀
193 レジ打ちのサンタの睫毛カールせり 手塚偉智朗

 

≪4点句≫
11 大晦日バイトの巫女のピアス痕 坂上雲
54 数え日や指に刺さりし銀の針 瓦すずめ
75 口ぐせは冥土の土産ふぐと汁 渡辺すすむ
83 極月や小さき罪のこと想ふ 西村楊子
84 歳晩の漢字一文字なる世相 野島正則
111 京町家裏に干されし河豚の鰭 清水憲一
198 母国語の電話泣き出す聖夜かな 関野義高

 

≪3点句≫
17 極月の壁に重ぬる暦かな 西村楊子
26 年詰まる誤字のままなるお品書き 永田満徳
28 年の瀬や聞かれちゃならぬ独り言 高尾美紀
31 愛も叉煩悩なるや除夜の鐘 高橋亜紀
46 賀状書きことしは三枚余しけり 加納裕
50 一日は二十二時間年の暮 小酒井あゆみ
51 年の暮平らな道を歩きけり 宮島敦子
55 犯人は次ページに消ゆ去年今年 酒井おかわり
61 蓄へも借金もなし暦果つ 佐藤日田路
63 熱燗や見ざる言わざる聞き上手 清水憲一
67 沈みゆくワインの濁り年の果 藤川都
71 忘却の数だけ生きて年の果 山野辺草民
77 弥次郎兵衛意思持つごとし大晦日 山岸八萬星
81 人惜しみ名残を惜しみ年惜しむ 武藤隆司
128 手をつなぐ人の形の聖菓かな 五島高資
132 クリスマス嬰児にありし尾骨かな 高橋亜紀

 

≪2点句≫
1 最終便見送る人の大晦日 牧内登志雄
7 イエスタデーワンスモアとや年惜しむ 北野和良
19 煤払ひ捨てかねてゐるエアメール 熊谷房子
21 小さめの盃ふたつ年の夜 檜鼻鬼旬
23 反省は猿でも出来る日記果つ 川岡末好
37 神棚の年末ジャンボ宝くじ 野島正則
47 年越しのスルメの足の残りそむ 武藤隆司
72 岬にて道草を食ふ師走かな 五島高資
80 年暮るる堂島雀の長電話 手塚偉智朗
86 物指の縁を拭き取り年暮る 村上ヤチ代
93 数え日や「猫が孫よ」と母の笑む 瓦すずめ
97 年の瀬や月と見送る終電車 山野辺草民
99 歳晩や犬の眠りは深かかりき 永田満徳
105 吾が漢字「転」を選びし年の暮 北野和良
109 まなうらに数字の並ぶ年の果 関野義高
113 百歳にまだ三十年日記買ふ 川岡末好
115 年の瀬や使うあてなき我が脂肪 高尾美紀
120 馬小屋に明かりの点る聖夜かな 桑本栄太郎
125 父さんの癖とおんなじ「サンタより」 高尾美紀
137 欲しい物なんにも無くて聖夜かな 比々き
139 明るきと暗き窓あり聖夜の宿 隣安
145 聖夜劇初めに小さなヨゼフ出て 大関博美
155 だましてた訳じゃないのよポインセチア 小酒井あゆみ
157 しずしずとサンタクロース後退 佐藤日田路
159 クリスマスソング流れる手術室 菊池洋勝
160 クリスマスすべての神に手を合はす 西村楊子
174 ただ一度うぬぼれてみる聖夜かな 加納裕
179 恒例のトナカイの役板に付き 山中みきを
181 言の葉てふ星留めたる聖夜かな 藤川都
185 小児棟医師がサンタのクリスマス 清水憲一
191 右頬を差し出しなさいクリスマス 佐藤日田路

 

≪1点句≫
2 みみだけが大きくなって年の暮 宮島敦子
8 とし木売りねぎらふ頬の薄紅く 加納裕
14 年の夜の緋文字一冊持ち越さず 山岸八萬星
15 年の際けふ履いていくパンツ何処 瓦すずめ
25 素っ気なく届く封書や年の暮れ 藤川都
27 ライオンの哲学者めく師走かな 隣安
32 大門を閉めて廓の年一夜 手塚偉智朗
35 振り返るボイジャーの目や星冴ゆる 五島高資
38 常磐木の庭に鎮もる万両忌 大関博美
40 歳の市手を曳く孫は妻の靴 瘋癲老人
41 新巻を切り身におろし年用意 北野和良
42 吾の帰郷待つ人なくて年の暮れ 比々き
52 極月の爪切るときは息殺し 隣安
57 雑踏の中に佇み年の暮 檜鼻鬼旬
68 年の瀬や予防注射を延期する 菊池洋勝
74 とめどなき流れのなかの社会鍋 関野義高
90 行く年や祖母の九十五年かな 津野利行
96 里山の去年に降り積む今年かな 檜鼻鬼旬
98 年の瀬の上野の山の西日かな 牧内登志雄
102 万両やささやかな夢籤を買ふ 山中みきを
112 年の瀬の膝へと渡る湯船かな 五島高資
114 年の瀬に間に合って検便を出す 菊池洋勝
117 恋情は断ち切る定め年つまる 高橋亜紀
119 綿虫や日陰り早き服喪の家 大関博美
121 赤飯を炊きて日本のクリスマス 西村楊子
123 クリスマス休暇帰国の姉の声 野島正則
124 焼け跡派すでに死語なりクリスマス 武藤隆司
133 ほどきたるリボンと踊りクリスマス 瓦すずめ
136 赤鼻はピンポン球の聖し夜 山野辺草民
142 野良猫の路地裏集ふクリスマス 清水憲一
163 早々とサンタは仕事終わらせて 高尾美紀
169 狼の遠吠えホワイトクリスマス 野島正則
173 聖夜劇イエス三人出番待つ 坂上雲
184 等分に執着しすぎ聖菓かな 山野辺草民
188 発車ベル「引き止めてよ」とイブの夜 牧内登志雄
190 野良猫へ餌並べ置くクリスマス 津野利行
194 聖誕祭いま人形は産気づく 酒井おかわり
196 堕天使の羽胸に秘めクリスマス 大関博美
199 銀色の翼休めてクリスマス 小酒井あゆみ

 


追って皆さんから頂いた選句のコメントなどをまとめてアップさせて頂く予定です。また、先生方の選の結果もアップさせて頂きたいと思いますので、そちらもお楽しみになさってください。


年の瀬です、体調管理に気を付けて、日々俳句を楽しんでまいりましょう。それでは、また!


俳句大学ネット句会担当/津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】