俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第8回ネット句会 講師選発表!

お待たせをしてすいませんでした。第8回ネット句会、俳句大学の講師のみなさんの選句結果をアップさせていただきます。今回、五島高資さんは句会に参加して頂いたので、永田満徳、中山宙虫のお二人分です。尚、渡部稲穂さんはお休みです。

 

★永田満徳選

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【特選】
52 障子閉むなべて物事紙一重 川岡末好
谷崎潤一郎の『陰翳礼讃』で、日本文化を障子から読み取ったが、外と内を障子という「紙一重」で隔てて、物事を済ませている日本人の知恵には敬意を払うものがある。ただ、近年障子文化が廃れつつあるのは悲しいことである。掲句はそのことを考えさせてくれる。


【秀逸】
65 梟の後ろ姿を誰も見ぬ 清水憲一
76 炉話の佳境に爆ぜる土佐の炭 山野辺草民
112 冬ぬくし路地の奥までチンドン屋 渡辺すすむ
163 小春日や大地てふ名の直売所 高尾美紀


【佳作】
45 裏山の雪降り止まぬ見舞かな 牧内登志雄
48 着ぶくれて己が腕を探すなり 髙橋雅城
99 雪蛍一緒に泣いて呉れますか 清水憲一
124 百円で何でも買へる冬籠 津野利行

 

 

★中山宙虫選

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【特選】
ポン菓子のポンを遠くに冬うらら 髙橋雅城
冬うららの季語がぴったりときました。「遠く」には距離の遠くもあるが、過去の自分と向き合う時間もありそうで。


【秀逸】
83 朝市の大根砲のごと担ぐ 坂上雲
109 七つ目の駅より仰ぐ冬の雲 遠音
136 雑踏が風避けになる晦日かな 菊池洋勝


【佳作】
65 梟の後ろ姿を誰も見ぬ 清水憲一
70 冬波の愛かと想ふテトラポット 佐藤日田路

 

 

以上です。
講師のみなさん、ありがとうございました!

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】