俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第6回ネット句会 選句結果発表!

第6回ネット句会の選句ありがとうございました。個人的にばたばたしておりまして、とりまとめ、アップが遅くなってすいませんでした。
また今回、手塚偉智朗さんから頂いていた句を見落としてしまい、選句頂く際まるまる上げそびれてしまいました。手塚さん、大変申し訳ありませんでした。以降気を付けるようにいたします。


句や名前の間違い、自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。今回は特選句2点並選句1点として点盛りをさせて頂いた結果でございます。
また、今回はみなさんから特選句へのコメントを中心に、たくさんの感想などを頂いておりますので、追ってこちらにブログにアップしてまいりたいと思います。


コメントは、ブログのコメント欄やFacebookで私へのメッセージで頂いておりますが、ブログコメント欄は順次オープンさせて頂きますので、そちらでもご覧いただけますので先行してお楽しみ頂ければ幸いです。

 

 

≪6点句≫
17 秋彼岸てのひらで拭く黒御影 西村楊子
56 父探すちちろの方におるかもと 瓦すずめ

 

≪5点句≫
41 母国語を誰が父叫ぶ運動会 山岸八萬星
64 谷川のこゑの太りし鬼くるみ 渡辺すすむ
122 残る蚊の打つまでもなく吹いてみる 宮野緒幌

 

≪4点句≫
3 とんばうのつるみて日暮れさそひけり 渡辺すすむ
19 諍ひの膨らむ無言鰯雲 谷原恵理子
62 ひそひそと伝言ゲーム稲穂波 高尾美紀
108 秋の田を分けて鉄路の西東 山野辺草民
119 重箱の中も負けじと運動会 高尾美紀
131 保線夫のトロッコ行くや曼珠沙華 大関博美
135 ミドルネーム互ひに付ける夜長かな 山岸八萬星
144 秋神輿かつぐときめてからの空 西村楊子

 

≪3点句≫
21 銀漢に届けとばかり椅子を積み 北野和良
30 タンカーを影絵にしたる大夕日 牧内登志雄(祐)
33 観音の指に休める蜻蛉かな 目黒航
38 ファインダー覗く片目や秋深し 高尾美紀
49 曼珠沙華普通の女子に戻ります 村上ヤチ代
59 草の絮舞ひ込む五階会議室 井伊辰也
60 きちきちの後追うて行く広野かな 山中みきを
67 散骨でいいわと云ふ友鳳仙花 茂木ひさを
71 稲妻や身籠りし日の予感あり 村上ヤチ代
73 半鐘の先ず見え蕎麦の花盛り 熊谷房子
86 自販機のイッテラッシャイ朝寒し 恩田富太
90 秋茄子がハンサムすぎて食べれない 小島寿々
93 秋うらら心の地図の一人旅 大関博美
104 秋風や水面(みなも)の空の崩れゆく 遠音
115 かなかなや遠き日よりの着信音 清水憲一
128 山寺の破れ障子や夜半の月 北野和良
138 あぶな絵の広げてありぬ捨扇 山野辺草民

 

≪2点句≫
5 白菊の溢るるほどの柩かな 宮野緒幌
8 大根蒔く天変地異に激怒して 目黒航
13 立ちながら大の字となる案山子かな 亜仁子
18 山門とスカイツリーと初紅葉 津野利行
22 曼珠沙華悲しき嘘をさり気なく 熊谷房子
23 雨月なり天仰ぐことなく過ごし 十河智
26 秋桜八分音符の赤き靴 檜鼻鬼旬
28 雨音と紡ぐ帳や夜のちちろ 大関博美
39 穭田の青見送りて火葬場へ 宮野緒幌
45 十六夜や理性失ふこともなく 津野利行
51 帯留めはブリキのバッチ酔芙蓉 熊谷房子
52 稲雀追へば背から稲雀 恩田富太
63 流星や人魚の涙のネックレス 野島正則
68 秋の蚊を連れて耳鼻科の待合室 清水憲一
116 新蕎麦に並ぶ雪駄とスニーカー 村上ヤチ代
127 この川の水のむために鮭のぼる 目黒航
133 千枚の棚田に千の藁ぼつち 野島正則
148 後の月組紐からめげんまんす 遠音
149 自然薯を宝の如く掘り出しぬ 茂木ひさを
151 少年の脳髄を打つ稲光 井伊辰也

 

≪1点句≫
4 モヒカンの如き一隅萱を刈る 高尾美紀
12 ヨーグルトすすりてずずず生身魂 瓦すずめ
15 水引の端を咥へよ秋燕 山岸八萬星
16 小鳥来るみすゞの詩集開きけり 清水憲一
20 青春の欠片踏んづけ秋渚 山野辺草民
27 落陽に溶くるタンカー秋岬 井伊辰也
32 小鳥くる水のこんこん湧く音に 渡辺すすむ
35 洗濯に出したティーシャツ秋惜しむ 菊池洋勝
44 シュレッダーに呑み込まるる文字小鳥来る 谷原恵理子
48 列島の議会暴走野分来る 清水憲一
55 蓮の実の飛ぶや意識のあるやうに 大関博美
65 六階の小児病棟星流る 西村楊子
70 待ちぼうけ口尖らせて秋刀魚焼く 小島寿々
76 祭獅子尾にも志のある獣ぶり 谷原恵理子
77 実は落ちて重さを忘れる林檎かな 高橋信治
83 秋の田の匂ひやすがし泥の足 檜鼻鬼旬
87 肺胞の深きに至る秋の潮 井伊辰也
88 西瓜食ふ種は何処まで飛ばそうか 牧内登志雄(祐)
91 虫すだくいいねいいねの羅列かな 清水憲一
96 焼香にむせる子供や秋彼岸 宮野緒幌
97 そのあとの話は忘れ曼珠沙華 渡辺すすむ
102 下り鮎指輪を探すふりをして 山岸八萬星
110 アマゾンで木の実を買ふと妻の言ふ 井伊辰也
114 空っぽな心無月に抱かれをり 小島寿々
118 秋の陽やワイングラスにある指紋 熊谷房子
120 スマホにて済ます調査や秋澄めり 山中みきを
121 都市計画経て取澄ます花圃であり 恩田富太
123 万の魂帰り着く地や風の盆 谷原恵理子
124 啄木鳥にからりと乾く山の空 渡辺すすむ
129 亡骸を流れに任せ秋の蜂 茂木ひさを
136 色変えぬ松や句帳の墨の跡 檜鼻鬼旬
145 赤とんぼ風にあらがふ高さかな 桑本栄太郎
146 秋高しまだ濡れてゐる木も土も 十河智

 

 


上記でも書いた通り、追って皆さんから頂いた選句のコメントなどをまとめてアップさせて頂く予定です。


またいつも通り、先生方の選の結果もアップさせて頂きたいと思いますので、そちらもお楽しみになさってください。

 

秋本番のいい季節ですが、引き続き体調管理に気を付けて、日々俳句を楽しんでまいりましょう。今後のネット句会後半戦の予定は、後日アップさせて頂きます。

 

それでは、また!


俳句大学ネット句会担当/津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】