俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第4回ネット句会 選句をお願いします!

俳句大学の第4回ネット句会に、多数のご参加いただきありがとうございます。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら津野まで連絡下さい。
選句は投句と同様に、Facebookの津野へ直接メール頂くか、若しくは、ブログのコメント欄に記入頂くでもどちらでも結構です。

 


参加者は下記の34名(概ね投句順・敬称略にて)です。
佐藤日田路、小島寿々、山岸八萬星、山中みきを、谷原恵理子、大久保俊克、亜仁子、十河智、西村楊子、津野利行、坂上雲、恩田富太、桑本栄太郎、檜鼻鬼旬、野島正則、髙橋雅城、濱田美紀子、北野和良、村上ヤチ代、大川典巨、大関博美、手塚偉智朗、熊谷房子、山野辺草民、目黒航、岸野禮子、井伊辰也、遠音、牧内登志雄、菊池洋勝、宮野緒幌、高尾美紀、加藤絵里子、川岡末好

 


選句方法:六句選
選句は番号でお知らせください。特選を選ぶ必要はありません。できましたら後日選句結果発表後に、みなさんの選句した句や感想などを、コメント欄などで活発に意見交換して頂きますとありがたいと思っております。

 


選句締切:平成27年7月21日(火) 23:00

 


句は作者を伏せてランダムに並べてあります。
ちなみに№1~95が「漢数字の入った句」、№96~189が「当季雑詠」です。

 

※137番と179番の句がコピペミスで間違っておりましたので訂正しました。すいませんでした。【7月17日10:11】

 

1 水無月や十円玉の錆びてをり
2 鬼コーチの千本ノック青田波
3 巡りくる八月の空父帰る
4 初蛍吾ゆく道の三歩前
5 初夏へ無人の気球浮き上がり
6 七癖の気になり始む土用かな
7 手掴みで胡瓜の一本漬け齧る
カラビナを一つ残せしケルンかな
9 向日葵の絵葉書一言元気です
10 ダリア咲く千変万化の色と貌
11 我に似た目高三匹腑の黒し
12 八千草の一花の名付く乙女かな
13 一株も群生もよし花菖蒲
14 夏虫も七歩の才を欲しがりて
15 二千余年濁世見つむる古代蓮
16 夢うつつ四十九日の明けて夏
17 夏菊や石一つ置く犬の墓
18 七夕の星戦争のなき地球
19 一枚の水のデッサン花水木
20 白南風や三代通う理髪店
21 地ビールや二枚舌なき越後武士
22 一条の光が漏れる梅雨の雲
23 三段の石段辛し夕焼雲
24 百物語隣でゆらり揺れる人
25 夏千手観音彫られ磨崖仏
26 夏濤の千々に砕けし海蝕崖
27 独り身が一人の夏の料理かな
28 横顔の月下美人に一目惚れ
29 三線のやむ日はあらじ沖縄忌
30 大見得の千両役者立葵
31 八百万も夏帯ほどき給ひけり
32 浮人形一人前に漂えり
33 新入幕に二本懸賞が立つ
34 引く綱や千年大河の夏祭り
35 廻る寿司五皿目にとる穴子かな
36 幾万の蓮の浮き葉や捨て小舟
37 しめこみや博多祇園祭(はかたぎおん)の九州男(くすお)ぶり
38 夕立雲一か八かの大勝負
39 ナイターや十万の目ぞ白球に
40 百均の造花を選りて梅雨明ける
41 百物語九十九(きゅうじゅうく)夜の遠き雷
42 万鬼節魔女の酩酊せる灯下
43 星祭五歳の夢の鈴なりに
44 夏雲や張三季四は我の句か
45 空梅雨や四の五の云はづ投句せよ
46 一日をこなしつづけて日日草
47 夏祭金魚六匹如何せん
48 灼くる地に一羽触れゐる千羽鶴
49 パスワード4649とする酷暑かな
50 六月六日思い出したる絵描き歌
51 咲き続けなを咲き続け百日紅
52 こどもの日五分の一は不幸せ
53 十八番ホームの歌碑や
54 永遠の戦後八月十五日
55 百物語畳の黴の動きたり
56 遊び足らぬ三足の靴夏の旅
57 噴水の野望一気に迸る
58 ジグゾーの千の欠片や草いきれ
59 一群の雷鳥歩く岩の峰
60 水郷へ梅雨寒の日の午前五時
61 二つ無し三つ無しけふのつくつくし
62 幾千の艦の錆のせ青葉潮
63 漁火の千の明かりや夏の海
64 十の嘘十の真や八重の額
65 夏燕村に一つの診療所
66 黒南風や時を揺さぶる地震5強
67 幾千の願いのとよむ星祭
68 初めて植えた胡瓜三本実る
69 ががんぼや過ち一つ思ひ出し
70 薫風や八つ当たりを後悔す
71 千匹の蝿とて千の風になる
72 短夜や馬鹿と天才紙一重
73 七月や改行キーの音させて
74 八百余体の拝みし雲の峰
75 老鶯の三十一文字を読み下す
76 一陣の南風吹く砂漠かな
77 野良猫の五匹生まれてこどもの日
78 蠅討てり古今無双の一刀に
79 扇風機一巡ですむ四畳半
80 いろは歌ふと口遊む七月一日
81 寄付金の一万円や本祭
82 敗将の首塚一基木下闇
83 草蛍三三五五飛び交いて
84 花弁一枚ぽんと吐き出す緋鯉かな
85 三助の褌ゆるし夏初め
86 茂れるや一二の三と謎を云う
87 もぎたてのトマトを一つ旅の朝
88 千の薔薇冷めたハートに敷きつめて
89 石垣にのたうつ百足捕らへけり
90 梅雨晴やサンダル五足ためし履き
91 八百段斜面の晴れる日光黄菅
92 一口のゼリーを残す厭世家
93 エアコンの温度低めや五十過ぎ
94 昼寝覚二三歩よろけ起きゐたる
95 双子には帯色二つ初浴衣

96 ちぬの粗しやぶりつ駄句を繕ひつ
97 夏よもぎ白紙一枚破り捨て
98 海のもの少しずつ盛る夏料理
99 人のアイスクリームのが美味しさう
100 君の眼に引き込まれていく大夏
101 坂道を駆け下る朝土用波
102 薔薇の香の入れ替はるまで吸い込めり
103 しゃぶ肉をカレーに入れて暑気払い
104 仁義なき目立ちたがりの夏の海
105 繍線菊(シモツケ)や恋の手管を天紅に
106 盆の夕指でなぞるる塔婆かな
107 空襲を逃れ受継ぐ鰻たれ
108 滴りを分け合うてゐる命かな
109 暫くは田舎よ妻の暑中見舞
110 里山の噴井豊かに主待つ
111 白靴を履いて背面廻し蹴り
112 きららかに先づ上がりけりおとり鮎
113 夕茜今し方までをりし京
114 滝殿や水に打たれる男見る
115 夏蝶の翅綻びて高く飛ぶ
116 炎天下ライスシャワーをねだらるる
117 花氷音のあふれてジャズを聴き
118 炎天に蟻の渡るや歩道橋
119 万緑の中の先師の御影句碑
120 運慶の仁王像にも汗一つ
121 海を見に父の形見の夏帽子
122 夕焼けをクロールで行く女あり
123 茄子漬けの糠に秘密の指輪埋め
124 籐椅子や白樺派など読んでをり
125 溝浚へ失くしたピアス弄(いら)ひけり
126 心配され心配されひく夏の風邪
127 向日葵や兄のやうなる想ひ人
128 長梅雨やグリーンサラダにピンクペッパー
129 娘御をぼくに呉れろと青蛙
130 水門の向かうが故郷合歓の花
131 玉虫の幾千の翅厨子飾る
132 鬼の角たたみ込まれし葛まんじゅう
133 空蝉や琥珀の目玉をとどめをり
134 滴りて潜水艦の蓋開かず
135 拒むものなき原なびく芒原
136 仏壇の西瓜ぞ美味し祖母と孫
137 蚊遣火や現在進行過去完了
138 寝苦しき夜もフワフワ竹婦人
139 よろぼふて電話に起きる昼寝かな
140 ぼうぶらのGカップ級の重さかな
141 ヴァンパイア仮眠してます冷蔵庫
142 朝刊を配る足音梅雨寒し
143 ユーミンコパトーンの香にまた恋す
144 炎天やスカイツリーへ回し蹴り
145 沙羅の花耳を澄まして咲いて散る
146 焼灰は悪の華咲く毛虫かな
147 いつからか連射のできる水鉄砲
148 朝顔の蔓を這わせる網を張る
149 滴りや動き出したら一気呵成
150 リビングに日課表あり夏休み
151 七月の魔女はタンゴを口ずさむ
152 ぶだう売るぶだう棚下直売場
153 夜濯ぎや寝室に吊るユニフォーム
154 影ひとつゆらりふらりと日の盛
155 青嶺越ゆひとりの道は透きてをり
156 合歓の花咲きて故郷を近くせり
157 転石のおしあひへしあひサマーフェス
158 籐寝椅子ひやひやしたる夢見かな
159 半夏生爪切る私生きている
160 夏草に負けては白い飯に負け
161 喜びのはみ出してゐる燕の巣
162 意気込みの丸刈り青し髪洗ふ
163 それぞれに怠ける理由合歓の花
164 大豆まで品種改良夏芝居
165 我が家より大きく描くなめくじら
166 逆立ちをして見るもよし夏の富士
167 炎天を工事現場の歪みをり
168 白髪に席譲らるるバス暑し
169 水打つや宵のとばりの先斗町
170 夏館ドガの踊子のびやかに
171 夏の空グーグルの地図拡大す
172 毒虫を喰らふ孔雀の目の涼し
173 山門の話途切れてつくつくし
174 笑窪から痘痕に戻り秋の蝶
175 雲割れて現世に鳴く法師蝉
176 ラッキョウやアリスの国の招待状
177 下向いている苦しさよ夏の初め
178 夏の昼クロワッサンのこんがりと
179 ずんぐりと花のかたちに柿青し
180 緑さす切れ長の目を細めけり
181 風さそふ揺るる乳房や百合の花
182 漁火の何光年や夏銀河
183 蛍袋をノックしてみる雨夜かな
184 蚊に刺され散歩の花の腕の痕
185 幾千の向日葵同じ顔を向く
186 摘めるまで伸ぶ鶏頭を疎抜く
187 覗きこむ大山蓮華の底の紅
188 熱帯夜降る星あまた海ほたる
189 大桶に畑一面分の高菜漬く
(以上)

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】