俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第3回ネット句会 選句お願いします!

俳句大学の第3回ネット句会に、多数のご参加いただきありがとうございます。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら津野まで連絡下さい。
選句は投句と同様に、Facebookの津野へ直接メール頂くか、若しくは、ブログのコメント欄に記入頂くでもどちらでも結構です。

 


参加者は下記の26名(概ね投句順・敬称略にて)です。
小島寿々、佐藤日田路、十河智、亜仁子、山岸八萬星、津野利行、西村楊子、手塚偉智朗、大久保俊克、野島正則、桑本栄太郎、坂上雲、目黒航、川岡末好、大川典巨、高尾美紀、永田一真、山野邉草民、菊池洋勝、河野巌、井伊辰也、村上ヤチ代、北野和良、牧内登志雄、宮野緒幌、熊谷房子


 


選句方法:六句選
選句は番号でお知らせください。特選を選ぶ必要はありません。できましたら後日選句結果発表後に、みなさんの選句した句や感想などを、コメント欄などで活発に意見交換して頂きますとありがたいと思っております。

 


選句締切:平成27年6月22日(月) 23:00

 


句は作者を伏せてランダムに並べてあります。
ちなみに№1~45が「オノマトペ」、№46~96が「カタカナ」、№97~144が「地名」です。


1 蚊の鳴くやララララララと夕明かり
2 水中花みなみなみなとさらけ出す
3 夏椿乳首やはやは野の湯かな
4 黴の夜の奥歯ほろりと抜け落ちぬ
5 かちかちと音立てて来る生ビール
6 ぱさぱさの口を湿らす氷水
7 カタカタと歩く彼女と夏祭り
8 青年とギンギラギンの夏の海
9 林間学校独壇場のウラウララ
10 口癖はピーヒョロ母のひとりごと
11 ブラはづすスーッとゐなくなる蛍
12 オソデマイリ鈴のチャグチャグ馬コかな
13 相生の宵にふわりと初蛍
14 石仏のうつらうつらと青蜥蜴
15 夏祭六尺きりつと尻えくぼ
16 はたと散る薔薇の終わりを見届けり
17 教え子はあじさいをツンデレと言う
18 ぽつっぽつっ点滴落ちて夏の昼
19 老鶯の喉(のんど)のあたりひりひりす
20 じゅりじゅりと優しくうたふ夏つばめ
21 スイスイと煩悩避けるあめんばう
22 新緑のざわざわざわとヘリポート
23 女子専用車両の香水ツンツンと
24 じろじろと彼は彼女のビキニ見る
25 となりから鼾ぐぐふふ桜桃忌
26 ドロドロと迷う私に棲むマグマ
27 百円の眼鏡ザクザク梅雨寒し
28 お花畑テクテク進む写真撮る
29 ポトポトと落つる子の汗氷菓
30 たうたうと水盛り上がる簗瀬かな
31 食パンの黴つんつんとこそげをり
32 ふんがなふんがなと父子昼寝せり
33 天辺でカーカーといふ梅雨の朝
34 踊り出すゲロゲロゲロッパ雨蛙
35 ウルトラの母いそいそと里帰り
36 先生の水着ぱつつんぱつつんの
37 すやすやと動く呼吸器暑き夜
38 蜻蛉生る葉はキリキリと日を映す
39 夏の海すやすや寝たり波枕
40 ぎやまんの笛吹く老女ぽつぺんと
41 未だ聴かぬポンッと咲くとふ蓮の音
42 さらさらと一筆詠ふや沙羅の花
43 泡沫(うたかた)の堰ざふざふとさみだるる
44 ちょこちょこと溝行くものに雀の子
45 するすると昇る月夜の柿若葉

46 熱々のカレーゴロゴロ夏野菜
47 ナイターやボールを信じ六勝目
48 ビキニ着て大の字となる浜辺かな
49 砕石を積みてミゼット麦の秋
50 タイマーを小まめに掛けて蕗を炊く
51 仏壇にハイライト置く盆の朝
52 大南風テトラポットにある潮位
53 夏の夜の唇濡らす「ブルー・ハワイ」
54 白黒の電波鮮明ビートルズ
55 薄紅の壁に薔薇咲くモダンかな
56 嘘泣きのネタばらしする梅雨晴間
57 青嵐ウィルスバスター更新す
58 夕焼けを車に乗せてハイウェイ
59 バリトンの音楽教師梅雨晴間
60 うたた寝のキャフェー卯の花腐しかな
61 短夜の赤ちゃんポストに女の子
62 サイダーの泡と消えにし片思い
63 万緑を震はせムース出にけり
64 坊っちゃんのカラクリ時計心太
65 灼くる地に消ゆハーレーダビッドソン
66 緑さすカクテルグラス桃のジュレ
67 エレジー弾く蛍火のため愛のため
68 風鈴や大技決めたる髭ダンス
69 夏風邪や妻の寄り添ひスムージー
70 裸婦の絵やニセアカシアを左胸
71 万緑の息を吹き込むトランペット
72 サイダーの瓶一気に飲む野球かな
73 生きていることはリハビリ桜桃忌
74 麦の秋ディーゼル列車の行く単線
75 シャンソンの恋の終わりや橡の花
76 夏の風フルスイングで三振す
77 梅雨の色クレヨンどれを選ぼうか
78 クローバー小さき腕にミサンガを
79 ファミレスの和定食から夏始む
80 明日こそはレインコートで待つ子かな
81 木下闇より乗るタイムマシンかな
82 田んぼ道ポーチ片手にアロハシャツ
83 パタパタと土用鰻を焼き上げる
84 蟻地獄さんポップコーンをはいどうぞ
85 神経の逆撫ではやめハンモック
86 カルピスを飲み干す夏の空の下
87 ナウシカの谷に羽化せし白牡丹
88 梅雨晴間ブルース少し陽気なり
89 メロン切る情報過多の星を切る
90 セクシーを1%程水羊羹
91 サングラス取れば優しきパパの顔
92 トルソーの宙に浮かべる夏帽子
93 さっぱりとアイスクリーム休みかな
94 緑さすパンダは笹をもてあそび
95 五月山トンネル多き予讃線
96 滝壺へダイブす滝の上の水

97 アイダホや新じゃが揚げる仕入れする
98 花菖蒲七本咲くや賤ヶ岳
99 日本の臍の涼しき諏訪湖かな
100 足利の橋にかかれる夕日かな
101 叱られてとびをと抜くる黒之瀬戸
102 境内に桔梗咲く土佐国分寺
103 神谷バー吾妻橋越え夏の風
104 焚きつけの競馬新聞奈良団扇
105 明易しゴジラ吠えたる歌舞伎町
106 裂きしまま我が血東京佐世保かな
107 緑蔭の走り根走る鞍馬山
108 讃岐路や道の駅にも遍路笠
109 むささびの身を挺しての神島かな
110 渡し跡堂島浜の月涼し
111 甲子園二死満塁の夏来る
112 河内やトンネルになる藤の棚
113 播磨なる山は撫で肩清水湧く
114 湿度なきサマルカンドの熱砂かな
115 スパークリング冷酒と蕎麦や京都駅
116 清滝の水道水で涼を取る
117 行儀よく風鈴並ぶ伊万里かな
118 芭蕉越ゆ山刀伐峠紅の花
119 鴨川の流れは清し夏料理
120 赤薔薇を抱きて大桟橋に立つ
121 夕焼の湖の入り白鳥浜
122 夏暖簾潮の香浸みて三津渡し
123 明早し夢覚めやらぬ宇都宮
124 はりまや橋お馬純信夏の恋
125 恒河沙の土産話ぞ夏霞
126 涼風や港高松晴れ渡る
127 夏木立抜けていきなり由比ヶ浜
128 柳川や舟に白無垢川下り
129 海の日の高尾山より湖を見し
130 札幌の初恋のころリラの花
131 藍染の阿波の機音夕立過ぐ
132 胸郭の前後左右に大観峰
133 炎天の霞ヶ関やインフェルノ
134 送らるる白靴一人上野駅
135 峡深き峰の吉野や青葉闇
136 手招きす鎌倉大仏走り梅雨
137 ダリア発湘南行きは満席で
138 青木ヶ原樹海青蔦鎧めく
139 虹掛かるビルの谷間の淀屋橋
140 L.A.は君に似てたと言われ夏
141 宮島や鹿可愛がる夏の旅
142 五月闇煌煌と噴く桜島
143 日光の幟が立ったかき氷
144 ひかりつつ木曽三川のさみだるる
(以上)

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】