俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第2回ネット句会 選句お願いします!

俳句大学の第2回ネット句会に、多数のご参加いただきありがとうございます。
まずは投句した自分の句があるかどうか、そして句が間違ってないかチェックしてみてください。コピペ落ちなどがあるかもしれませんので間違いなどがあったら津野まで連絡下さい。
選句は投句と同様に、Facebookの津野へ直接メール頂くか、若しくは、ブログのコメント欄に記入頂くでもどちらでも結構です。

 


参加者は下記の32名(概ね投句順・敬称略にて)です。
小島寿々、岡田直樹、茂木寿夫、高橋亜紀彦、石川順一、手塚偉智朗、松田喜実、十河智、鶴岡星爺、津野利行、大久保俊克、佐藤日田路、亜仁子、西村楊子、桑本栄太郎、中島葱男、永田一真、俣江美智子、高尾美紀、川岡末好、野島正則、山星有康、岡本午睡、村上ヤチ代、菊池洋勝、井伊辰也、北野和良、牧内登志雄、加藤絵里子、熊谷房子、河野巌、宮野緒幌


 


選句方法:六句選
選句は番号でお知らせください。特選を選ぶ必要はありません。できましたら後日選句結果発表後に、みなさんの選句した句や感想などを、コメント欄などで活発に意見交換して頂きますとありがたいと思っております。

 


選句締切:平成27年5月22日(金) 23:00

 


句は作者を伏せてランダムに並べてあります。
ちなみに№1~56が「薄暑」、№57~109が「母の日」、№110~167が「若葉」です。№168~170の句は今回のどの兼題に該当するかすいません私にはわからなかったので下段に記載させてもらっております。
また「カーネーション」、「新緑」などは、私の判断で近い兼題の箇所に記載させてもらいました。

 

1 恋人と初めてのキス夕薄暑
2 画材屋で青色探す夕薄暑
3 長髪に通す手櫛や薄暑光
4 待ちづかれラップにつつむ夕薄暑
5 薄暑光雲を突き取る術は無し
6 祖国へも句抄投函薄暑かな
7 薄暑の日子犬も川で泳ぎけり
8 花街の明かり点るや夕薄暑
9 分岐点山頂見える薄暑かな
10 薄暑でも扇ぐは粋と澄まし顔
11 風凪いで動くものなき薄暑かな
12 半月のたちのぼっていく薄暑
13 採血の静脈褒めらるる薄暑
14 顔の土拭ふ二塁手夕薄暑
15 校庭にけんぱの声や薄暑光
16 八ヶ岳望む高原薄暑光
17 振られた日ヤケ酒煽る夕薄暑
18 孫のもの干すサンルーム薄暑かな
19 捌かれし魚の目玉薄暑かな
20 ピューてふ音の屁の出る薄暑かな
21 時折は足を休めて磴薄暑
22 母の口数重くなる薄暑かな
23 祭山車跳ねて薄暑を押し返し
24 薄暑光山巓に置く山ノ神
25 じょうろ置く音軽やかに薄暑かな
26 夕薄暑微熱ありけり箱根山
27 磔像の御顔に射しぬ薄暑光
28 裏銀座迷い迷いて薄暑かな
29 海開きまだまだ遠い薄暑かな
30 年一回宮の二日に薄暑かな
31 濯ぎもの取入れ終り夕薄暑
32 「秋思期」で始まるカラオケ薄暑光
33 一塊の研修生や街薄暑
34 ポン菓子の弔砲ひびく街薄暑
35 金文字のドアに薄暑の神保町
36 薄暑かな鬱は小さく書けぬ文字
37 薄暑かな場面展開リズム良く
38 差し入るるポストの口の薄暑かな
39 薄暑の日目も眩みけり日の照らし
40 薄暑光駆け回る子等声で追ひ
41 カナダ雁草啄ばみし薄暑かな
42 木漏れ日に薄暑よろこび散歩する
43 女九人男二人の薄暑かな
44 貝も舌伸ばす浅瀬の薄暑光
45 趣味といふややこしきもの薄暑かな
46 薄暑光つま先立ちで歩く街
47 初デート重ねた手と手薄暑かな
48 紫外線対策始む薄暑かな
49 陽光とう佳き名の街に薄暑来る
50 頬撫ぜる風の密かに夕薄暑
51 排水口の詰まり取れたる薄暑かな
52 一頻り泣いて眠れる夕薄暑
53 シャツ二枚ユニクロに買ふ薄暑かな
54 銭湯に廃業のご挨拶薄暑
55 白はっぴ誘導員の薄暑かな
56 旧き友逢えたその日は薄暑かな


57 母の日に父の面影ふと過ぎり
58 母の日の寿司も子供を先にする
59 母の日に縁側で塗るビゲン
60 母の日のとりわけシャイな男子かな
61 母の日や電話を出前ピザ届く
62 母の日や花に染み入る孫の歌
63 母の日のやり取り父に見えぬまま
64 母の日やファックスで来るありがたう
65 母の日は焼き肉の噂必ず出る
66 似顔絵の笑顔の記憶母の日や
67 母の日や冒険心をはかりつつ
68 母の日や異国の墓所の木々いかに
69 幼子の初のお使い母の日に
70 母の日や乳含ませる哺乳類
71 来年も母の日祝うと契る指
72 母の日にごめんねばかりの返り文
73 かかの日の小さき児くれし野花かな
74 母の日や母の作りし甘きカレー
75 母の日に贈りしものぞ形見なる
76 母の日や外階段の平和荘
77 食卓に一輪だけどカーネーション
78 母の日の息子ひしめく花屋かな
79 母の日やしりとりの勝ち譲りたる
80 桑の実や遠き日となる母のこと
81 母の日の派手めの色を贈りけり
82 母の日や購う花に当てはなく
83 コンビニで買ふ母の日の花生けり
84 子を産みて母の日がふと重くなり
85 母の日や紫の服探しけり
86 母の日やウッドベースを平手打つ
87 母の日や届く新茶に頬緩め
88 母の日に少し遅れて贈り物
89 母の日やいびつなる子の塩むすび
90 母の日や孫詠み祖母の目は泪
91 母の日や花屋スーパー百貨店
92 娘のくれしセクシー下着おかんの日
93 母の日や心音眠れ墓眠る
94 宅配のカーネーションの枯れ易し
95 母の日や母はなかったことにする
96 母の日や合同句集 間に合はず
97 母の日にしわの手握りつまる声
98 丁寧にリボンほどいて母の日を
99 母の日を母の料理で祝ひをり
100 母の日や兄は実母に似てきたる
101 カーネーション古里千里離れても
102 母の日のふたりの母にブーケかな
103 かあさんと呟きゐたり母の日よ
104 カーネーション先づ仏壇に供へけり
105 母の日に箸の進まぬ齢かな
106 野ざらしの鉢植え母の日の昔
107 母の日や吾をあやしてゐる写真
108 「母の日」を知りし時には母はゐず
109 母の日は悲しきものぞ白き花


110 若葉風陽の当たる道うたがはず
111 新緑の風ふところに観覧車
112 一世紀若葉萌やして御神木
113 跡取りの生まれし寺の若葉風
114 からくりのやうにうなずく若葉かな
115 100畳の法堂通ふ若葉風
116 校門の位置変はりたる若葉かな
117 新品のトレイルシューズ若葉風
118 ミキサーに掛ける若葉の朝餉かな
119 若葉光地にあるものは全て神
120 若葉より光の子らの飛び跳ねる
121 若葉吹く風にひとりの身を委ね
122 青空へメタセコイアの若葉かな
123 そよ風と若葉さわさわ戯れる
124 鳥の歌鳴り響くべし若葉かな
125 見て触れて嗅いで若葉をひとりじめ
126 若葉風平行線のもどかしく
127 夕若葉母が家出をしたことも
128 遠来の客の土産は若葉雨
129 湾口の色は真みどり若葉凪
130 休日に若葉溢れる幹線道路
131 若葉して空の青さを奪い合う
132 大道芸汗の拍手に若葉かな
133 鐘の音の響きわたりて若葉かな
134 白々と若葉に浮かぶ白鷺城
135 若葉風すべての詠はきみへの手紙
136 若葉道追抜きし娘の髪長し
137 若葉冷走って歩いて丁度良し
138 今が旬若葉の天ぷらレモン添え
139 森の奥青葉若葉が香りけり
140 清里の樹々を揺らして若葉風
141 若葉してマーブルチョコの緑摘む
142 山の寺四方見下ろせば若葉風
143 山若葉樹間に置きて能舞台
144 補助輪の音キレギレや若葉風
145 ひた走るトロッコさんざめく若葉
146 若葉光風が一番きれいな日
147 若葉してベンチに食べる塩むすび
148 ぽつぽつと枝に顔出す若葉かな
149 洋館に肖像画あり蔦若葉
150 見つけたり絶滅危惧種若葉風
151 南禅寺抜けて若葉の水路閣
152 若葉風いつもの砂場いつもの子
153 若葉風観音見える霞ケ浦
154 若葉風目覚めたばかりのポロネーズ
155 楠若葉祖父母が使ふ外後架
156 コーラスの若葉風に曳かれをり
157 赤花の悋気に惑う若葉風
158 若葉して黒光りするムースかな
159 青葉若葉山の形の変はるほど
160 若葉寒書道展への道聞きぬ
161 初恋は若葉の頃と嘘を言ふ
162 大檪葉脈透ける若葉かな
163 如意輪の三次曲線若葉風
164 手摘みする一枝二葉の若葉かな
165 若葉分け辿り着きたる山の寺
166 女学生二の腕白き若葉風
167 若葉風祇園白川勇歌碑


168 ガリ版の鉱山哀史青山河
169 体感は百葉箱より暑きかな
170 牡丹忌の唄ひに合はせ鼓の音
(以上)

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】