俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第3回練習ネット句会 講師選発表!

第3回練習ネット句会、俳句大学の講師、永田満徳、五島高資両氏の選を発表させて頂きます。

 

★永田満徳選

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【特選】
75 潜望鏡東京湾に蝶渡る 佐藤日田路

 

【入選】
53 春燈や日記にすこし嘘を混ぜ 高橋亜紀
57 竹の子の重さを包む新聞紙 牧内登志雄
103 卒業や電線にぶらさがる靴 井伊辰也

 

【佳作】
29 春朧きみはどっちを向いてゐる 大川典巨
44 春の星酔へばやたらと好きになり 谷原恵理子
60 失ひしもののひとつに落椿 宮野緒幌
90 ふらここや前ばかり見てゐれば良い 宮野緒幌
99 盃を月に見立てり初桜 山野邉草民

 

特選句は「望遠鏡」を過ぎさったに過ぎないが、「東京湾」を大きな「蝶」が「渡る」としたら、面白い景色だと思わせる。
秀逸の句は季語との取り合わせもよく、発見があり、共感できるものである。
佳作の句は「春朧」などに若い感性の句を詠んだもの、或いは「ふらここ」などに人間のあるべき姿勢を詠んだものを選んだ。
益々、選句に戸惑ういい句に出会えて、これからの本格的なネット句会が楽しみである。

 

 

★五島高資選

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【特選】
2 あづけゐし五体ぞ洗ふ春の月 岡田直樹

 

【入選】
春分や血は繋がらぬ義兄弟 津野利行
9 海光を春光に替へ蜑の道 熊谷房子
86 にんげんの至るところが朧なる 高橋亜紀

 

【佳作】
6 呼吸器の息にも春の匂いかな 菊池洋勝
8 春昼のざらりと映画館の壁 谷原恵理子
12 春の月万里の旅や笠地蔵 岡田直樹
24 うしろからそっと目隠し春の星 俣江美智子
36 春夕日海峡橋の先に落つ 茂木寿夫

 

以上です。


ちなみに、お二方には名前を伏せてみなさんと同じように選をして頂きました。

ありがとうございました♪

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】