俳句大学のネット句会用のブログです。このネット句会への参加資格は、Facebook内で俳句大学に「いいね」を押して頂いた方や俳句大学投句欄のメンバーの方、あるいは実際に俳句大学の講義を受講された方、またFacebookはやってないけどこのネット句会を知り、俳句大学の趣旨に賛同にして頂いた方(俳句大学の趣旨はリンク先の「俳句大学」のHPをご覧くださいませ)となっております。あまり固いことを言うつもりはございませんが、俳句が好きだけど様々な事情で句会に参加しにくい方や、所属する結社以外の方と句会を楽しんでみたい方など、多くのみなさんとこの場で句会を楽しんでいけたらと思っております。前記の条件だけで基本的にどなたでも参加可能ですが、一応大学と名乗らせてもらっている以上、ある程度の俳句の知識、そして向上心をもって取り組んで頂けたら幸いです。私自身もこの場でみなさんと一緒に楽しませて頂きたいと思っております。また試行錯誤しながら運営をしていきますので至らない点があろうかと思いますが、なにぶんご理解の上ご協力頂ければ幸いです。みなさんよろしくお願いいたします。

第3回練習ネット句会 選句結果発表!

第3回練習ネット句会、選句頂きましてありがとうございました。
句の感想などは下記のコメント欄へお願いいたします。コメントの書き込みは自動承認にしておきます。また、投句欄・選句欄に頂いた書き込みも順次オープンにさせていただきますのでご確認のほどよろしくお願いします。下記の点には満徳さん、高資さんの選句分は含まれておりません。お二人の選句結果は追って別スレにてアップさせていただくことにします。
今回は谷原恵理子さん、すごいですね~、盆と正月がいっぺんに来たようなw、上位句独占です!おめでとうございます!!


≪6点句≫
8 春昼のざらりと映画館の壁 谷原恵理子
81 森はまだ目覚めたばかりクロッカス 谷原恵理子


≪5点句≫
58 落第せしKはペンギン飼育員 井伊辰也
61 永き日のマトリョーシカの同じ顔 山野邉草民


≪4点句≫
43 パーマ屋のにほひのしたる春の星 井伊辰也
53 春燈や日記にすこし嘘を混ぜ 高橋亜紀
57 竹の子の重さを包む新聞紙 牧内登志雄
100 九九唱えつつ帰る子らつくしんぼ 井伊辰也


≪3点句≫
10 春の雨相合傘の小さきこと 村上ヤチ代
37 だしぬけの転校生や春動く 坂上雲
42 耳にタグつけられ子牛春の草 熊谷房子
68 身籠りし時間の中に初桜 谷原恵理子
79 弁当の御数分け合ひ山笑ふ 村上ヤチ代
94 鷹鳩と化しメビウスの橋渡る 清水憲一
96 兄ちゃんといふ一人称春うらら 佐藤日田路


≪2点句≫
1 散骨や骨より白き春の雪 佐藤日田路
6 呼吸器の息にも春の匂いかな 菊池洋勝
18 猫脚に立てかけてある春日傘 井伊辰也
44 春の星酔へばやたらと好きになり 谷原恵理子
60 失ひしもののひとつに落椿 宮野緒幌
66 花種蒔く地震列島そこに住み 清水憲一
84 祝の字の撥ねを見上げて卒業す 坂上雲
87 口笛も法螺も吹きます温き水 俣江美智子
90 ふらここや前ばかり見てゐれば良い 宮野緒幌
91 これ以上越後平野を耕せぬ 津野利行
103 卒業や電線にぶらさがる靴 井伊辰也
105 木瓜の花ウブな顔して嘘ばかり 北野和良
106 繰り返し津波映像三月来 川岡末好
107 花ミモザ麒麟の夢の中にゐて 清水憲一


≪1点句≫
2 あづけゐし五体ぞ洗ふ春の月 岡田直樹
春分や血は繋がらぬ義兄弟 津野利行
12 春の月万里の旅や笠地蔵 岡田直樹
14 九九がもう唄へるんだね水の春 氷下魚幢舟
19 ローム層巻き上げて来る春一番 武藤隆司
20 ポップコーンつつき合ひたる春の鳥 宮野緒幌
21 春風に乗せ候補者の幟旗 津野利行
24 うしろからそっと目隠し春の星 俣江美智子
26 思春期の胸のポッケに春の丘 北野和良
28 春の月黄泉にぞ急ぐ高速道 岡田直樹
31 大取の寄席の幟や春夕 山野邉草民
33 春闘やニ本団子に妥結する 大久保俊克
38 春夕焼ちひさき嘘が拡散す 大川典巨
41 お目当ての歌手に会へると母の春 中塚五猫
45 春宵の石段結ぶ路地と路地 武藤隆司
47 このつづきどうしてくれる春の夢 濱田美紀子
55 陽炎の境界線にバリケード 佐藤日田路
56 フェリー航く先を照らせし朧月 茂木寿夫
62 桃の花お揃いに塗る爪と唇(くち)  北野和良
64 内耳より忍び込みたる猫の恋 大川典巨
70 まんさくの咲きて山鳩よく鳴ける 熊谷房子
73 さみどりの田面にひびき揚ひばり クワモトエイタロウ
74 もくもくと力をためて辛夷かな 高田博一
75 潜望鏡東京湾に蝶渡る 佐藤日田路
78 案ずれど別れはやすき雪柳 牧内登志雄
85 花筏墨田の岸の別れかな 大川典巨
86 にんげんの至るところが朧なる 高橋亜紀
88 霾や目を閉じてゐる涅槃仏 山野邉草民
93 猫の恋全部見えてる隠れんぼ 牧内登志雄
98 ものの芽の種を抱きし大地かな 茂木寿夫
99 盃を月に見立てり初桜 山野邉草民
109 白魚のごとくフレッシャーズスーツ 西村楊子
111 花筏漆のやうな水面かな 武藤隆司

 

3回にわたって練習ネット句会を開催させて頂き、ご参加して頂いたみなさん、ありがとうございました。頂いたご意見、ご感想など今後のネット句会の参考にさせて頂きたいと思っております。また今後も感想や問題点などありましたら気軽にコメントお寄せ頂ければ幸いです。
たくさんの投句、そして選句に協力いただきありがとうございました。句や名前の間違い、また自分の句ではないなどの間違いがありましたら津野まで連絡願います。たくさんのご参加、たくさんのいい句をありがとうございました!


俳句大学ネット句会担当/津野利行

【管理人:元 俳句大会通信教育学部ネット句会科/津野 利行】